蒸してから煮込む

煮込み料理って長時間じっくり煮込んで食材も柔らかくて美味しいですね
鍋に材料を入れてほったらかしでイイけどガス代や電気代は高くつきます
そして、煮込む時間がかなりかかるし、味加減も難しいのがデメリットです
煮込む前に【蒸す】そして【土鍋】です【美味しく出来上がります】

蒸し料理を応用して煮込み料理【時短で柔らかい】

中国料理の煮込み料理は
紅焼=ホンシャオ←醤油煮が一般的です
紅焼肉    豚肉
紅焼牛肉   牛肉
紅焼鶏    鶏肉
紅焼明蝦   大正海老
など

本格的でちょっと高級な料理が多くなりますが
よく知られるのが豚肉の角煮(紅焼肉)ですね

これは東坡肉(トンポーロー)とも言われています
これについては過去の記事を参照してください

この豚肉の角煮は煮込み料理なのですが調理方法は蒸し料理になります
和食は米ぬかなどを利用してじっくり煮込んでいくそうですが
中華料理は基本的に先ず蒸し上げて柔らかくするのが仕込み段階です
その後
肉だけの場合もあるし野菜など入れて煮込む場合もあります

豚肉の角煮の蒸す方法を利用する

お店では蒸し器がいつも使える状態ですが
家庭では蒸し器を出すのがめんどくさいですよね
でも蒸し器を利用すれば
家庭料理でも早くて柔らかくてかなり美味しくできます
家庭料理の煮込み料理が全部美味しくできるということです

蒸す段階は仕込みと考えて
多めの量を仕込んでおいて冷蔵や冷凍で保存することをお勧めします

圧力鍋がある人は圧力鍋で蒸し器の代用も出来ます

圧力鍋ですが
家庭で使われていないキッチン道具NO1というデータもあるそうです

便利なのはわかっているが
「決められた使い方を今一把握できてないから、いざ使うとき怖い」
というのが理由でもあるそうです

圧力鍋を使える人は圧力鍋を使ってください
そうでない人は蒸し器もしくは炊飯器でもOKです

そして最も有効なのが【土鍋です】

どんな仕込みがベストなのか?

中華料理店の豚肉の角煮は
豚バラ肉を1度揚げてから
鶏ガラなどのスープに味つけして豚肉を入れて蒸し器で90分が基本ですが
家庭で作るなら
豚肉に生姜とネギ(チューブの生姜で良い、ネギはなくてもよい)を
適当にまぶして、ラップをして蒸し器で60分ほど蒸しておきましょう

その日使う分だけでも良いのですが
まとめて多めの肉も同じようにして蒸しておきます

冷めたら冷蔵保存か冷凍保存で次に簡単に使えます

煮込み料理は食材の持ち味を活かすのが良いのですが出汁も重要です

魚介類は天然の旨味が多く出ますから水だけでも良いのですが
牛肉、豚肉、鶏肉は中華だしの素、コンソメ、かつおだしetc
を入れた方が味が引き締まります

出汁に醤油や砂糖、料理酒をいれ野菜も入れて先ほどの蒸した肉も入れて
30分も煮込めば十分美味しい煮込み料理になります

【蒸し肉は柔らかい】のが最大のメリットです

圧力鍋でもできます
炊飯器でもできます

そして

いずれにせよ蒸す段階は仕込みの段階だと考えましょう

八宝菜も煮込み料理ですね

大衆で有名な料理と言えば「八宝菜」です
これは炒め料理として出しているところもあるが
基本は皆が知っている
たくさんの野菜や肉、エビとかイカとかが入っている煮込み料理です

実は
この八宝菜は中華料理として食べてるし、レトルトもあるけれど
日本生まれの中華料理とも言えますね

八=「多くの」、宝=貴重品
八つの宝が入っているからおめでたい料理とも言えます

中華丼はこの八宝菜をごはんにかけた丼で、まさに日本の国民食とも言えます

八宝菜は家庭料理の定番中の定番ですね

この前、野菜炒めは冷蔵庫の整理、食材の整理をする最強の料理と言いましたが
八宝菜も同様に消費期限が迫ってきている食材、冷凍庫にある肉類など
ありとあらゆるものを、ごちゃ混ぜで煮込んじゃいましょう的な料理です

八宝菜は蒸し器も圧力鍋も要らないでしょう

フライパンに材料と出汁を入れて味付けしてとろみをつければ完成ですが
醤油味なのか?塩味なのか?で分かれるところでもあります
これはお好みとしか言いようがありませんが
魚介類多めなら塩味で肉類多めなら醤油味が良いと思います

また
香辛料で生姜とネギは入れたいところです(肉料理ならニンニクも)

最後のごま油は欠かせませんね
最近はえごま油とかアマニ油も流行っているし身体に良いようです
(ただし原価は上がります)

私は最近どんな料理にも【オリーブオイル】を使っています
【価格も手ごろで味がまろやかで引き締まり、身体にも良い】

そして
蒸して準備しておいた肉などを入れると豪華な八宝菜になります

もう1つ蒸した材料で時短になるのが【おでん】です
肉以外に大根やタコなども蒸してからおでんにするとよいでしょう

最後にまとめ

煮込み料理は料理人の賄の基本とも言われています
食材の切れ端や期限間近なものを上手に使い
少し味を濃いめにすれば、ごはんのおかずにはもってこいの賄になります

決して簡単な料理ではなく奥深い料理でもありますが
応用が利く料理でもありますね

中華の【蒸す】業を活用すれば
シチューとかカレー、かぼちゃの煮物とか・・・かなりの料理に応用できます

【時短で効率的に美味しい煮込み料理を目指しましょう】