パイナップル

肉料理にパイナップルが入っているのは昔の話でなく理にかなっています
最近ではあんまり見かけない気がしてパイナップルが入っていると懐かしい。
なぜ最近入れなくなったか?肉とパイナップルでなくても良いから?です
肉の質も良いし、パイナップル以外でも役割を果たせます

肉にパイナップルは消化酵素の働きにある

肉料理にパイナップルを入れるのは「肉の消化を助けるため」です
ただし、消化酵素の働きが証明される前から肉とパイナップルの組み合わせは
誕生していましたね。料理にはよくあることで昔から相性が良いとされるものは
後に科学的な根拠が示されることが多い

今更ながら肉料理とパイナップルの相性

「肉を食べすぎると胃がもたれる」と言う人もいますが
実は結構誤解している人がいるのですが、焼肉をしっかり食べた翌日は
意外と胃腸は快適だったりしますね

肉の食べすぎでなく、肉の揚げ物「とんかつ」だとか「から揚げ」だとか
肉の周りに多くの炭水化物や余分な脂を多く食べたときなどの方が
胃腸に負担がかかります

肉はタンパク質です

タンパク質は消化酵素を作る働きをしてくれます
消化酵素が体内で多く作られると消化が良くなり
胃もたれなどの症状が少なくなるはずです
逆にタンパク質が少ないと消化不良になりかねません
「肉をあんまり食べていないのに胃腸が重い」時などは
肉(タンパク質)を食べていない時が多くありますね
そして
その消化酵素の働きを助けてくれるのがパイナップルです

パイナップルの「ブロメライン」という酵素が
肉のたんぱく質の分解に役立っているようです
タンパク質を早く分解してくれると早く消化酵素が作られます

ここでのポイント
「肉(タンパク質)の分解に役立つのがパイナップルのブロメライン」
【パイナップルがタンパク質の分解を助けて消化酵素が早くできる】
肉とパイナップルの相性が良いのは胃腸を快適ににする効果が期待できる

生のパイナップルでないと効果はない

パイナップルの生産地はブラジルとか南アメリカが多いですね
日本ではフィリピン産のパイナップルが最も多く輸入されていて
国産だと沖縄産ぐらいですね

トロピカルなイメージのパイナップルですが
「スムースカイエン、ボゴール、ピーチパイン、ゴールドバレル」など
数種類のパイナップルが存在します
ただ
種類の名前にこだわる日本人は少ないのかもしれません
「パイナップル、パイン」で「甘いとか食べて口の中がチクチクする」とか
パイナップルの種類よりパイナップルそのものの評価をします
つまり
日本の一般の人達は「パイナップルはパイナップル」です

区別している部分はパイナップルの生産地とか種類よりも
生のパイナップル、缶詰や加工品との違いは区別できています

パイナップルの缶詰はシロップで甘くしてますから
生のパイナップルよりも食べやすいのかもしれません

少し話をもどして
パイナップルに含まれている「ブロメライン」は熱に弱いです
ブロメラインは60℃以上で変化してしまいますから
たんぱく質を分解する働きの効果はなくなります

つまり
肉料理と一緒に食べてタンパク質の分解に役だってもらおうとするなら
生のパイナップルでないと駄目ですね

肉料理にパイナップルを入れる時は
最終工程で生のパイナップルを入れて余熱で温める程度が効果的です

ここでのポイントは
パイナップルのブロメラインは60℃以上で変化する
【肉料理に使うなら生のパイナップルを余熱で温める程度】

パイナップルが入る肉料理【酢豚】かな

参考記事

中華料理で代表的なのが「酢豚」ですね

私は元中国料理の職人だったので得意分野です

先ず残念な話をしますと
大衆中華で酢豚にパイナップルを入れていますがほぼ缶詰です
特に昔は当たり前のように酢豚にはパイナップルを入れるのが常識でした
最近はそうでもなくパイナップルを入れなくても不思議ではありません

缶詰のパイナップルを使うので
先ほどの消化酵素を作る、タンパク質の分解には役立ちませんね

ただ
酢豚に関しては甘酸っぱい料理ですから
パイナップルの甘くて酸っぱい味とマッチするという意味では良いと思います
そして
そこそこの高級中華料理店では生のパイナップルを使っています
ただし消化酵素の働きの部分に関しては後付けの理論で
「酢豚の味にパイナップルが合うから使っている」のが始まりです

もし家で酢豚を作りパイナップルを入れるなら生のパイナップルにしましょう
そして
仕上げの時に入れて余熱で温める程度がベストです

酢豚以外でシュラスコ、シュハスコが有名です

中南米で多く食べられていますね
シュハスコはポルトガルの発音でシュラスコは英語の発音です

本場へ行けば発音も大事かもしれませんが
日本ではシュラスコが一般的です

そのシュラスコを食べる時に
肉が焼かれたものと一緒にパイナップルを焼いているのを見かけます

この時のパイナップルに注目ですが
おそらく表面に焦げ目をつけているだけで中は生です

これはとても理にかなっていますよね

少し焦がしてパイナップルのチクチク感をなくkして甘味を引き立てて
肉のたんぱく質を分解するブロメラインを壊さずに食べれます

一石二鳥の調理方法だと思います

ここでもポイント
【酢豚のような甘酸っぱい料理はパイナップルの酸味をマッチする】
【パイナップルを焼くなら表面だけで】

パイナップルと肉にマイタケならどうなる

おさらいになりますが
肉料理にパイナップルを入れるのは
消化酵素を作る働きを早くするためです
たんぱく質を分解するのがパイナップルの役目です
そして、その効果を期待するには生のパイナップルでないと駄目
他に
パイナップルの酸味が酢豚などの甘酢料理にはマッチする

誤解されているのが
パイナップル入れると肉が柔らかくなるとかです

パイナップルで肉は柔らかくなりません
つけ込んでおいても無駄です

肉を軟らかくする働きの効果を期待できるのはマイタケです

下記記事を参考にしていただければ幸いです

マイタケで肉を柔らかくしてパイナップルを入れた料理は?
正直思いつきませんね

肉と生のパイナップルを別々に食べるぐらいでしょうか

パイナップル料理はやはりデザート

パイナップルの匂いはとても強い方ですね
味も甘酸っぱさが独特です

好き嫌いは別として
たまにカレーに入れたりする人がいますが
入れてもホント少量ですね
入れすぎはカレーの風味を損ないます

パイナップルはジュースにすると美味しいですね
パイナップルのフレッシュジュースは最高です

普通の市販のパイナップルのジュースも懐かしい味がするのは
子供の頃に流行った飲み物にミックスジュースがあります
バナナの味が強いようだけどパイナップルも主張している感じです

私が子供の頃はパイナップルも割と高級品で見栄えも良く
デザートで食べるのは楽しみでしたね

と言うことでここでのポイントは
パイナップルは【そのままデザートがジュースにするのが良い】

最後にまとめ

パイナップルはトロピカルなイメージです
食感も香りも夏って感じですね

特に夏の暑い日に冷たいパイナップルは最高です

冷凍保存してシャーベット状で食べるのもありですね