ひなべ

 

火鍋は「ホーコー」と読みます
中国版のシャブシャブで有名です
火鍋から炎が出るわけでなく
辛いシャブシャブと言うイメージでしょうか

ただ最近は辛いだけでなくアッサリ系とかもある?
日本のシャブシャブも火鍋のように辛いのもある?

火鍋だけど【土鍋】でも同じものは作れます

 

火鍋と日本のしゃぶしゃぶの関係

火鍋(ホーコー)は中国料理で使います

砂鍋(サーコー)
  日本で言う土鍋

火鍋(ホーコー)
主にステンレスや銅で出来ていて煙突のように穴が空いている鍋
もしくは「陰陽」の大極の仕切りがついている鍋

汽鍋(チーコー)
土鍋で出来ており内側に穴が空いていて蒸気がスープになる高級鍋料理に使う

私が中国料理を始めた42年前には火鍋ありました
土鍋、火鍋、汽鍋の違いを教えられましたね

 

中国から鍋料理が日本に来たと言うより
日本でも鍋料理は大昔からありました

そこへ火鍋が20年ほど前ぐらいから日本でもジワジワト人気が出てきた

私がお店で提供していた42年前は豚肉や牛肉、鶏肉を使って
日本のシャブシャブのような感じで食べてもらってました
味をスープにつけるのでなく中華風のポン酢のようなタレ
そこに薬味(ニンニクや生姜、腐乳(紅南乳)豆板醤)とか入れてましたね
そして香菜(シャンツアイ)今で言うパクチー
(イタリアンパセリでなく中国パセリです)
当時はとても手に入りにくかったです

当時の方が日本のシャブシャブに近かったんですよね

それから10年後ぐらいには今の火鍋ブームがあったように思います

火鍋は中国大陸全土で郷土料理のような感じであります
日本でも各地の鍋があるのと同じです

そして香港、マカオはもちろん台湾、シンガポールとかでも有名です

起源や発祥地はモンゴルとか四川省とかの寒い地域だと思います
そして羊肉を使うと言うのが一般的ですから遊牧民族の料理かなあ~

まあ、そのあたりは大体の想像で良いと思います

火鍋が日本でもブームになったときは辛い鍋で流行りましたね
肉は日本人でも食べやすい牛肉、豚肉が多く
シャブシャブですから薄く切って食べるが
スープには味をつけてそのスープと一緒に食べると言うことですね

辛さは唐辛子でお好みで調整できるようにしていたお店が多かったね

何で火鍋は辛い鍋になったんでしょうかね

独特の形をした火鍋ですよね

火鍋は火にかけて煮込む鍋で煮込みながら食べる料理と言う意味です
つまり「火」は炎の火ですよ

その味付けは本場中国でも様々で辛いのものから塩味のもの
香辛料や薬味がたっぷり入っているもの
味付けは各地域の独特な個性があると思います

日本にはおそらく「火鍋」=辛いイメージ
火を噴くような辛さ?と言うのが先にあったのだと思います

イメージを先取りして戦略がヒットしたのだと思います
専門店もありますからね~

話は最初に戻りますが火鍋の形は煙突が空いているものが多かったです
直接に火かける鍋で今ではガスですが大昔は天然の木炭とかマキであったと思います
そうなると煙を逃がすためとか火加減の調整のために煙突があったのだと思います

しゃぶしゃぶ

その形の火鍋が主流でした

最近では普通に平たく仕切りがあるものもないものも関係なく
鍋の形はどうでもよくなってきています

鍋の形にも本来意味があり
台湾の鴛鴦火鍋(ユアンヤンホーコー)は鴛鴦を意味していますね
平鍋ですが真ん中に仕切りがあり向かい合って仲むつまじいって意味です

陰陽の大極図を意味している仕切りがあるのは中国らしいですよね

私が思うには火鍋ですから
日本で専門店でやっているお店は形にもこだわって欲しいです

形の意味などが分かったらやはり味ですね

火鍋の影響でシャブシャブも変化してきている

シャブシャブと言えば牛肉や豚肉もしくは鯛とかハマチ・・・
とても美味しい出汁を土鍋で沸かし先ずは肉からシャブシャブして
柑橘系が美味しいポン酢とか香りとコクが引き立つ胡麻タレとかにつけて食べる

ある程度肉を食べたらお好みの野菜なども一緒に食べるって感じですね
基本的にタレにつけて食べるのがシャブシャブです

ところが最近はどうでしょうか
スーパーなどでも鍋のスープの素が増えています
レシピサイトとかレシピ本を見ても
オリジナル鍋が多いですよね

つまり「水炊き」とか「すきなべ」とかの区別がなくなってきました
シャブスキー何て名前も漫画ではありましたが・・・

シャブシャブは薄切りにした肉とか魚をシャブシャブすると言うのは
少し頭にはありますが実際に食べるときは色んな味付けをしちゃいますw

キムチ鍋もホルモン鍋も鶏鍋もカニスキもなんとなく基本材料は外せませんが
味付けはハッキリ言って何でもありですよね

台湾風とか四川風、韓国風、ベトナム風とかね
名前も適当ですw

これから寒くなってくるとおそらく「今晩は鍋にしよう」という会話が増えます
「何鍋にする?」となるわけですが

「火鍋で味はキムチ風で鶏肉多めで野菜もたっぷり!」とかねw

要はアバウトな鍋の方が今風で家族みんなが幸せになれると言うことです

ちょっと話を火鍋に戻していきましょ

家庭でも出来る火鍋、簡単だよ

ここまで書いてきて、こうなると家庭で火鍋は簡単です

本来の形の火鍋にこだわらないで
家にある土鍋が一般的なんですが

最近は土鍋すらないかも、これからの時代はIH対応の鍋かも知れない
鍋とコンロが一緒になった卓上型のものが主流になるかも知れないね

それよりも良い土鍋があります

今とても流行っていますからこの流行に乗り遅れないようにしましょう

基本いつも食べるように家族が鍋をつつくと言うシチュエーションで

今の時代何でもありと言うのもありですが
一応ちょっとはこだわりましょう

火鍋で重要なのはスープです

辛いスープにするのか?あっさりしたスープにするのか?
辛いものが好きな人ばかりだと辛いスープは問題なしですね

一人でも辛いのは苦手って言う人がいる場合
(お子さんとかもあんまり辛いものは駄目ですよね)

辛み成分は取り分けてから自分で入れましょう
辛味の成分は唐辛子(カプサイシン)が主です
豆板醤、コチュジャン、カイエンペッパー、一味など

その他にコショー類や山椒も刺激がキツイですよね
それらも後から入れれば良いだけです

重要なのは元のスープです

火鍋ですからチョット東洋系の味、基本は鶏ガラスープで
塩、酒、老酒などで味付け

スーパーなどで手に入りやすい
干し貝柱、クコの実、乾し椎茸、八角、柱皮など
これらもお好みにはなりますが

調節しながら入れるとかなり火鍋っぽくなります

後は食材ですね
ここはその日食べたいもので良いでしょう
とは言うものの色んな味が食べたいです

寄せ鍋のイメージが誰もが喜びますね

火鍋と言いながらいつもの鍋になるとは思いますがw
火鍋を意識すると言うことが重要です

最後にまとめ

季節的にだんだんと動くのも億劫になってきます
動かなければ代謝が下がります

人は基礎代謝を上げるために動かなくてもカロリーを使います
そのカロリーをしっかり摂取するためにも鍋は最適です

これから鍋にする機会は増えると思いますが
その中の選択肢の一つに火鍋を入れてはどうでしょうか

チョットだけ火鍋の知識を知って
鍋料理をお美味しく楽しくしましょう