冷やし中華

冷麺と冷やし中華って同じでしょうって思ている人は
意外とその違いに気がついていない

そもそも冷やし中華って言う方が違和感がある人も多い

冷麺も冷やし中華も日本料理ではない気もするが日本にも冷たい麺はある

日本の冷たい麺を冷麺と呼ばないのも不思議ですね

そのあたりも含めて冷麺と冷やし中華の違いを整理したいと思います

関西と関東でも違いはありそうだ

冷やし中華

関西では中華料理店は勿論大衆食堂でも冷麺と言えば
キュウリやハム、錦糸卵がのっかって
甘酢の醤油タレか甘酢の胡麻タレの中華麺を冷やした料理が出てきます

関西では昔はあまり冷やし中華とは言わなかったですね

「冷やし中華始めました」の歌が先なのか?
食品メーカーが「冷やし中華始めました」のポスターを作ったのが先か?
だいたい同じころのように記憶はしているが定かではない

中華料理店では「涼拌麺(リャンバンメン)」もしくは「冷拌麺(ルンバンメン)」
この書き方が主流で日本語では単純に冷麺とだけ書いていました

そもそも中国料理に野菜やハムやたくさんの具材が乗っていて
甘酸っぱいタレで食べる習慣はあまりない

冷たいと言うか熱くない麺料理はあるが肉味噌を乗せたものや
スープが冷えている物や麺も日本のきしめんのようなものが多い

つまり
涼拌麺という冷麺、冷やし中華は日本発祥と言っても良い

冷麺はやはり夏の風物詩の一るになっているようだし
暑い夏の疲れている時には酸味のあるタレが日本人にはピッタリだ

そして栄養補給という観念からも野菜やタンパク質も豊富に摂れて
野菜冷麺とかサラダ冷麺とかも日本人ならではないだろうか

冷やし中華は関東以北で作られたものだと記憶しています
なので関東では冷やし中華と呼ぶだけの事です

冷やし中華の麺は出来れば卵麺が良い

冷やし中華は中華そば、ラーメンの麺を冷たくして食べることは出来ないか?
っとまあ、誰もが考える発想から作られたものだと仮定して
中華そばもラーメンも日本の国民食だし冷し中華が中華料理でないと言えます

中華麺にはかん水が使用されているから
独特の香りとコシがあるわけですが
通常熱い料理として提供することを前提に麺を作ります
ラーメンとかだと熱いスープとマッチして
麺の香りが引き立つのだが、その麺を冷やすとどうしても麺の臭みが出てしまいます

冷やし中華専用の麺で冷麺は作るべきだと考えます
その場合、無かん水の卵麺とかがベストではないでしょうか

ただ残念なことに
冷やし中華を提供しているお店で
ラーメン用と冷やし中華用の麺を区別して使用しているところは少ないです

費用対効果を考えれば当然の事とも言えるが
お客からすればラーメンも冷やし中華も美味しいお店が嬉しいですね

そこで美味しい冷やし中華の目安としてまず見るのが値段です

大衆中華店や食堂で安く提供されているお店は
不味いとは言いませんが値段相応だと妥協しましょう

冷やし中華は手間もかかるし具材も原価がかかりますから
売価は当然高くなるのが当たり前です

普通のお店でも冷やし中華の値段は高く提供しているお店は
先ず安心して美味しいものが食べれます

そして
そのお店はたいてい卵麺を使用しています
卵麺そのものが原価は高いものです
冷やし中華のシーズン中は卵麺を使用して
売り切れ御免で提供しているお店などはベストですね

スーパーでも卵麺は売っていますから
冷やし中華を作るときは卵麺を購入して作ってください

冷やし中華も冷麺も最近ではこだわり付加価値が必要な時代です
お店側も昔のように
麺を冷やして具材を乗っけてタレをかければ売れる時代ではないと言うことは分かっています

冷やし中華、冷麺に力を入れているお店も増え続けています
それだけ需要が多いと言うことと
冷たい麺の食べ方も変化の時代だと言えます

冷麺の原点は韓国料理と言っても良い

韓国冷麺

冷麺と言われるものに焼肉屋さんとかで出される冷麺があります

韓国冷麺と言われますが
朝鮮半島では有名な麺類ですね

朝鮮半島では蕎麦(そば)の栽培が盛んです
そのそば粉を使って小麦粉とでんぷんを足して
食感がゴムのようにコシがある麺が韓国の冷麺です

食べ方も牛スープを冷やして
塩、酢で味を整えシンプルに食べるものから
キムチなどの韓国の漬物を入れて食べるものまで幅広くあります

冷たくあっさりと喉ごしが良いのが特徴で
コチュジャンなどの辛味や香辛料はお好みです

韓国スープ冷麺

日本には韓国の冷麺に似たものがあります
盛岡冷麺ですね

韓国の冷麺はそば粉が入りますが
盛岡冷麺はそば粉が入りません
その違いだけです

勿論韓国冷麺があって盛岡冷麺があるわけですから
牛スープなどを使うのは似ていると思いますが
時代と共に日本の盛岡冷麺へと変化していったと思います

中華のように濃い目の少ないタレで食べるのでなく
コシがあって茹で時間も短くスープが多めでアッサリした冷麺です
日本風になっていったのはスープが鶏ガラだったり魚介のスープだったりですね
具材も日本らしく野菜が多めだったり冷やし中華に似ている感じもします

ただ
冷麺の冷やし中華でなく韓国風の冷麺との違いになります

日本にはうどんもソバも日本古来の麺もありますね

それらをアレンジして冷やし中華風にしたり
冷麺風にしたりしたものはありますが

和のうどん、ソバの冷たい麺は冷やしうどんとかざるそばとかの名前があります

やはり
冷麺、冷やし中華とは異なると考えましょう

最後にまとめ

熱い麺を冷たくすれば冷麺なのですが
麺の種類や地域によって呼び名は変わります

麺、タレ、具材の組み合わせでアレンジは無限とも言えます

毎年進化している冷たい麺の市場もまだまだ変わっていくでしょう

それを見ているだけでなくたくさん食べることができるように
先ずは健康な体つくりから始めましょう