ひらきなおる

開き直るは
今風に言えば「逆切れ」に近いかもしれません

あまり良い言葉ではなさそうですが
決して悪い意味の言葉だけでもなさそうです

開き直る状況と態度が問題なのかも

それと
近年は注意する側も
状況と相手を見てから言わないと
「逆切れ」されることがありますからね

良い意味での開き直りには一定の効果がありそうです

開き直るときの状況には2種類ある

開き直るの
開く=「ふさがっていたものを開ける」「わだかまりがなくなる」
直る=「もともとの状態に戻る」(良い状態)

これだけだと
「心のわだかまりを振り払い、元の状態に戻る、良い状態に戻る」
もう少し言うと
「反省して心改めて良い状態に戻します」と言う意味です

開き直ると似た言葉に「居直る」があります

居直る=
もうこれ以上逃げることができないと思い強行策として立ち向かう
「急にふてぶてしくなる」「一転して強気になる」

そのような意味です

「居直る」は
座り直すという意味から来ています
例えば
足を放り投げてリラックスしているところへ
お偉いさんが急にきて慌てて座り直す、正座する・・・

逆もあります
礼儀正しいセールスマンだと思って
「適当に今回は断ります」と言ったら
態度急変でヤクザ言葉を使いヤバイ人であった・・・

本来なら開き直るとは全く違った言葉なのですが
いつの間にかこの「居直るの悪い部分」が
開き直るの悪い意味にも使われるようになったんですね

そして
開き直るはだいたいあまり良くない状況で使われます
そのよくない状況と言うのは
〇 自分がやっていることが悪いことだとわかっている
〇 自分がやっていることは正しいはずだと思っている
〇 自分の今回の発言は批判されるかもしれない

など
悪いこととハッキリわかってやっている場合

例えば
スピード違反で捕まったときなど
何とか見逃してもらおうと謝り続けるがダメだと分かったとき
開き直って訳の分からない警官の悪口とか言い出す
(テレビとかでよく見ます)

嫁に浮気がバレた時
とにかく誤り許してもらおうとするも
嫁が執拗に追及すると
開き直って、今まで溜め込んでいたかのように嫁の悪口を言い出す
(こうなると結末は見えてきそうです)

次に
自分が正しいはずだと思っている場合
ここで重要なのは、絶対に正しいと言いきれていない事
つまり根拠、エビデンスが示されていないことです

例えば
次回プロジェクトの計画書の作成時に
適切で的確なアプローチで数字を出さずに
今までの数字から概算で計画書を作ったときなど
上司からその部分を指摘されたとか・・・

自分自身ではいつものことだし悪いとは思っていない
むしろ正しいと思っているぐらいの時

「そんなこと言われても今まで通り当たり前のことをやっている」
っと開き直る場合です

つまり
自分のせいでなく慣習や会社のせいにしているところです

次に
例えば
SNSなどで「これを言ったら批判されるだろう」
分かっていて言葉を発するとき

これは
批判されることを目的とした開き直りです
炎上目的と言うやつですね

批判で叩かれたら
「こうして批判してくれてありがとう」
「おかげでサイトのCTR(クリック率)が上がった」
そうすると
「メッチャ開き直ってるやん」
尚更批判されますね
またまた炎上です
開き直るのを最初から目的としている場合です
こういうのはある意味悪質です

無視するのが一番だと思いますね

開き直るの悪い意味とした場合の例を少し書きましたが
こちらの意味での開き直るは
いくらでも日常茶飯事で使われてるし
思ってるし、思われているかもしれません

「開き直ってんじゃねぇーよ」
っと言われないように心がけましょう

次に
本来の良い意味での開き直るを考えます

良い方の開き直る精神力を持ちましょう

先ほども書きましたが
本来、開き直るは良い意味で使われていました
「心のわだかまりを振り払い、元の状態に戻る、良い状態に戻る」
「反省して心改めて良い状態に戻します」と言う意味でしたね
ただ
会話の中で使うとか
文章作成でも良い意味で使うのは少ないです
しかし
精神論、メンタルな部分では使われます

例えば
野球のピッチャーでノーアウト満塁
アナウンサーなどは
「ここは開き直って次の一球を投げれるか?」
よく聞きますよね

どのようなスポーツでも良いのですが
この場合の開き直るは
「気持ちを入れ替える」とか
「肩の力を抜いて練習の時のようにリラックスする」とか
「とにかく今の状況に集中する」のように
自分が自分自身の心に叫ぶ開き直るです

ピンチはチャンスなんて言いますが
ピンチの状況が生まれない限り
この場合の開き直る気持ちも生まれない
つまり
ピンチあってのチャンスなんです

開き直ることができたから良い結果が生まれた

コーチが「開き直れ!」と言ってくれて開き直ることができる場合もあります

誰もいない時
自分で自分自身に言い聞かせて、開き直ることができる場合もあります

どちらかと言うと
普段の生活の中で焦る事とかピンチは突然やってきます
その時たいていは誰も声をかけてくれる人はいません

自分で乗り越えるしかないと思った方が良いでしょう

開き直る訓練を意識して行う

開き直る訓練と言っても難しくありません

以前の記事も参考にしてください

開き直る(良い意味の方)場面は突然やってきます

例えば
雑貨店で品定めをしているとき
自分のバックが
陳列されているコップに当たり落ちて割れた・・・
一瞬焦りますよね
明らかに自分のバックが当たったとわかっているときもあれば
自分では気づかずにバックが当たり落ちた場合もあります
いずれにせよ
自分がかかわっているんじゃないか?
自分の目の前で起きている出来事ですから
見て見ぬふりはできません
落ち着いて店員さんを呼んで話をするしかありません
過失はないのですから何とかなります
この場合も起きてしまったことは仕方ない
落ち着いて話をするというのが開き直るです
話し合いの結果
店側がお客様には問題ありません。となるか?
まあ、最小限の出費は必要かもしれませんが
それも今後気をつけようと思えるなら良しとするべきです

絶対にダメなのは
「こんな陳列の仕方をしている店が悪い」
逆切れ、悪い意味の開き直るがダメですね

万が一
店側の問題だとしたら
自分に過失がないわけですから
ちゃんと話をしてお互い納得できるようにすることです
防犯カメラとかもあるでしょうし
そして
話が平行線で終わったなら
開き直る(悪い意味)のでなく
代理人を立ててでも話し合うべきですね

こういった突然に起こる事、そして対象が人、モノである場合
こころを落ち着けて精神状態をニュートラルにすることです

こういった時のために
寝る前でも良いし
お風呂の中でも良い
朝、出かける前でも良いですから
意識して自分自身の潜在意識に話しかけてください

「これから起きることで心臓がどきどきすることがあれば
とにかく深呼吸して1、2、3、と数えてから
状況を把握して行動に移す」
こういった事を言い聞かせるのです
毎日です
1日1回でも良いし
1日2回でも3回でも声に出さなくてもイイイイですから
(誰もいなければ声に出した方が良い)

言い聞かせているうちに
突然のことが起きた時対処できるようになります

人生の数だけ開き直ることも容易である

人生の数だけ、
すなわち歳をとると、だんだんと穏やかになれるはずです
中には死ぬまで頑固で融通の利かない人もいますが
他人がどうのこうのと言う以前に
自分自身の身体のことに費やす時間が必要になります
年と共に健康状態が重要になってきますね
それこそ
大地震などが起きたときに
しっかりと非難できる気力と体力も必要です

逃げる気力も体力もなく
開き直って
「いつ死んでも別に構わない」・・・
とはいうものの
まだまだ健康状態もさほど悪すぎることもなく
何とか日々生きていれば
また次の日生きようと思うものです
ただ
肝もすわり、潔い覚悟も出来るのが
生きた数と経験なのかもしれません

死ぬまで開き直る精神は必要かもしれません

最後にまとめ

開き直るは幅広くいろいろな場面で使うし使われます

悪い意味で使われることが多いですが
良い意味でも開き直るは使えます

そして
良い意味で自分自身に開き直ることができると
結果はおのずとついてくるし
清々しい気持ちになれるものです

開き直る精神を持ちましょう