七転び八起き

七転八起(しちてんはっき)は
七転び八起(やおき)と言う人が多いのは、そう習ってきたからですね
でも
七回転んだら七回起きるじゃないと数が合わない・・・
八回目の転んだ事実はどこへ行ったのか?

それと
七転八倒も七回転んで八回も倒れる・・・
七回転んで、起き上がって八回目に倒れるのか?
八回倒れた後どうなるのか?

七と八に秘密はありそうです

七転八起と七転八倒の標準的な意味から考えて見る

七転八起は
「何度失敗してもそのたびに立ち上がり、やりきる」こと
起き上がり小法師(こぼし)が福島の民芸品でありますが
絶対に起き上がりますね
この人形は下部におもりが入っていて転ばないようにできています
しかし
人間は物理的(肉体的)にも体制を崩したり支えられないと転びます
肉体的な部分を精神的なことに置き換えての言葉です
当たり前ですが
精神的に転ぶとはどういうことなのか?
これは重要なことですね

例えば
30歳の時に知人の保証人になり
その知人が逃げてしまい1千万円の負債を抱えてしまった
どうすることも出来ず20年かけて返済した、と思ったら
今度は
勤めていた会社が倒産した
職業は外食産業の店長ではあったが本格的な専門店の調理経験はない

ハローワークに通いながら失業保険で食いつないでいる間に
1年間学んで調理師免許も取得して独立を目指した

また借金をするのは嫌だったが
国金など利用して何とか自分の店を持つことができた

くじけずに「七転八起の精神で立ち直れた」とかですね

人生に苦労はつきものですし
病気や災害なども加われば「転んでも起き上がる」の精神は計り知れません

順風満帆と言う言葉がありますが

人生順風満帆できた人はかなり少ないと思います
(順風満帆そうに見えても中身はわからないしね)
ほとんどの人が七転八起の精神を持っているから生きることができます

子供のころから教わることです
「転んだらすぐ立ち上がりなさい」」とね

不退転、粘り強い、食い下がる、反骨精神、不屈の精神、ハングリー精神etc
類義語としてはたくさんありますが
やはりしっくりくるのは七転八起ですね
そして
生まれてから死ぬまでの人生に必ず必要な言葉でもあります

七転八倒は
「もがき苦しんでる様」ですね
中国の故事に「七顛八倒(チーティエン-パータオ)」があります
漢字は「顛」ですが「転」と同じです
中国語で直訳すると「7つの浮き沈み」となります
世の中が乱れる様子を現した熟語です

それが日本でも使われるようになった
日本語の解釈は
人間の肉体的、精神的な痛み、もがき、苦しみ、混乱などを現すときに使いますね

肉体的な場合は苦痛で
精神的な場合は混乱状態に陥るときが多いですね

例えば
私も経験ありますが
自宅で明方、突然まともに立つことができなくなり
何とか壁つたいに左に傾きながら立ち
水も飲めないどころか唾も飲み込めない、ろれつが回らない
七転八倒の挙句、自力で119番して病院に担ぎ込まれた
結果、脳梗塞であったが2カ月の治療、療養、リハビリで退院するこことができた
現在も後遺症はあるが何とか自宅でこうして記事を書いている

とかの肉体的な苦痛を伴う混乱ですね
怪我、病気など肉体が直接、今までに経験したことのないような状況に陥る時ですね

災害などで危険にさらされたときなども
逃れるために「七転八倒した」とかは使います
つまり混乱状態ですね

次に少しゆる~い場合は
例えば
念願の海外旅行一人旅を初体験したとき
綿密な計画や英語の勉強も知識もそれなりに学んで行ったが
実際に現地に行くとやはり文化の違いやルールの違いで
「七転八倒」の連続であった

とかはちょっと話を盛るときなど
講演会などで大げさに話をしたりするときにも使います

近年は七転八倒と言う言葉より
悶絶する、のたうち回る、あがく、
四苦八苦、苦悩、困難etc
分かりやすい言葉をそのまま使う方が多いですね

七転八起、七転八倒の七と八の意味は?

七と八の意味は単なる語呂が良いだけです!

先ず七転八起ですが
八は日本でも末広がりで縁起が良いですね
中国へ行くと日本以上に八は好まれますね
中国では数字へのこだわりは他国より少ないそうでですが
八に関しては「八」と「発」の発音が似ているから好まれます
おめでたい席、金運アップなどでも八が好まれます
余談ですが
「発財」と言う中国語があります
これ「お金が儲かる」と言う意味です
中国人は普通に新年の挨拶で使っているようです(笑)

その
縁起の良い八が
七転八起の八回起きるに使われるようになり
八回起きるのだから転ぶのは七となったのかもしれません
それと
一念発起と言う言葉がありますが
この発起に八起をかけているという説もあります
そして
七転八起の最初の一回目は
転んだ状態(横たわっている状態)では最初転べません
転ぶ前に一度立っている(起きている)と考えると
七起きの前に+一回起きるで八起、つじつまが合いますね

次に七転八倒は
「一難去ってまた一難」や「四苦八苦」よりも
七回も転んで八回も倒れるわけですから
痛みや苦労、混乱した状況が大きいということだと思います

七転八起と七転八倒は全く違う意味

ここまで
七転八起と七転八倒の意味を書きましたが
意味としては全く違う意味です

精神論的にもは七転八起は持ち続けるべきです
逆に
肉体的にも精神的にも七転八倒は避けたいですね

ただ
人生においてどちらも必要な言葉かもしれません
一生懸命頑張って
転んでも転んでも起き上がり
努力して苦労してようやく掴み取ったものには価値があります
まさに七転八起の精神です
しかし
七転八倒があったからこそ七転八起できたのかもしれませんね
七転八倒は
七回転んで八回目に倒れたとしたら終わりです(笑)
しかし
本来の意味のように
「もがく苦しむ」からこそ
転んで倒れても次に立ち上がろうとします
そして
もがき苦しんだ経験は決して忘れません
必ず「もうあんな経験はしたくない」と思います
そんな経験があったからこそ
七転八起の精神で掴み取ったものは、より価値があるのです

人は
苦労してきたこと辛かったことを話せるときが来ます
そのとき、たいていの人は
今、充実とまで行かなくても幸せといかなくても
普通の暮らしができて生きているからです
少々のことでは七転八倒することもないでしょう

しかし
どうしても話せないし話したくないという人もいます
それは
今何とか生きているけれど未だに、もがき苦しんでいる人です
年齢は関係ありません
もしかしたらそのまま死を迎えるかもしれません
ずっと精神的に七転八倒しているからです
七転八起の精神を持っているはずなのに・・・

実は
こういう人も多いんです

現実は厳しい生活環境にいる人も多いということです
またしかしですが
とにかく必死で七転八起の精神で頑張るしかないですね
死ぬ前に笑って昔話ができるようにしたいです

最後にまとめ

七転八起や七転八倒はあんまり使われなくなっていますが
覚えておきたい言葉です
そして
自分自身の座右の銘ではないですが元気になる言葉として
「七転八起」
そして
「七転八倒」しなくてよい生活を目指して頑張りましょう