牡蛎は美味しい海の幸ですが、生食用と加熱用があることをご存知でしょうか?

牡蛎アイキャッチ

まず牡蛎(カキ)の漢字は
「牡蠣」と書いたり「牡蛎」と記載することもあります
牡蠣の「蠣」が「蛎」の字になって
これは「蛎」が「蠣」の略字にあたるため
どちらの漢字で記載しても決して間違いではありません
って牡蛎の漢字の話ではありません。

何で牡蛎には生食用と加熱用があるのか?加熱用は鮮度が悪いわけではない!

この違いは水質に関係しています。
生食用の牡蛎は、生で食べても安全な基準を満たした海で育ったものです。
加熱用の牡蛎は、微生物や菌が多い海で育ったもので、生で食べると危険です。しかし、加熱することで菌を死滅させることができます。
出荷時の鮮度や味は同じなので、料理方法によって使い分けましょう。

生食用は生で食べるのがおすすめですが
加熱用は牡蛎フライやグラタンなどにすると美味しくいただけます。
牡蛎の旬は真牡蠣と岩牡蠣に分かれており
真牡蠣は11月から3月、岩牡蠣は7月から9月が最適です。
日本では広島県が真牡蠣の水揚げ量でトップです。
牡蛎は栄養豊富な食材なので、季節に合わせて楽しみましょう。

牡蛎の栄養価も補足しておきます

牡蛎は海のミルクとも呼ばれるほど、栄養が豊富な食材です。
牡蛎に含まれる主な栄養素とその効果を以下に紹介します。

〇 亜鉛牡蛎は亜鉛を最も多く含む食品です。
亜鉛は新陳代謝を促進し、肌や髪の健康を保つと言われています。
また、味覚や免疫力を高める効果もあります。
〇 牡蛎はセレンもたっぷり含んでいます。
セレンは抗酸化作用が高く、動脈硬化や老化の予防に役立つと言われています。
〇 牡蛎は鉄分も豊富に含んでいます。
鉄分は血液中のヘモグロビンの成分で、貧血の予防に重要です。
〇 牡蛎はビタミンB12も多く含んでいます。
ビタミンB12はヘモグロビンの合成を助けるほか
神経系の機能や睡眠の質にも関係しています。
〇 牡蛎にはタウリンも含まれています。
タウリンは肝臓の働きを正常にし
コレステロールや血圧を下げる効果が見込まれます。
〇 牡蛎にはグリコーゲンという糖質も含まれています。
グリコーゲンは体内でエネルギーとして使われる物質で
運動時のパフォーマンス向上に役立つと言われています。
〇 牡蛎にはカルシウムとマグネシウムも含まれています。
これらは骨や歯の形成に必要なほか、神経や筋肉の情報伝達にも関与しています。

以上が牡蛎の主な栄養素とその効果とされるものです。

牡蛎は旬の冬に食べると、より栄養価が高くなります。
生で食べる場合は、レモンやすだちなどビタミンCを加えると
鉄分の吸収が良くなるそうです。
牡蛎は美味しいだけでなく、健康にも良い食材なので
ぜひ積極的に摂取してみるのはどうでしょうか。

尚、牡蛎の栄養価によって身体にどれだけ効果があるかは人それぞれです。
※本記事の情報は一般的な情報提供を目的としてお
個々の健康状態や症状に対するアドバイスではありません。
アレルギーや持病のある方は
食事の変更を検討する前に必ず医師に相談してください。

 

最後にまとめ

 

日本では
広島県や宮城県などが牡蠣の生産や消費量が多い地域として知られています。

日本以外の国で牡蛎をたくさん食べる国は
ポルトガル、韓国、フランスなどが挙げられます。
ポルトガルでは
年間に一人あたり約60キログラムの魚介類を消費しており
そのうち約5キログラムが牡蠣です。
韓国でも、牡蠣は「海のミルク」と呼ばれており
生食や焼き物、スープなど様々な料理に使われています。
フランスでは
牡蠣は高級食材として扱われており
特にクリスマスや正月などの祝日によく食べられています。

牡蠣の生産量や輸出入量に関しては
中国が世界最大の牡蠣市場となっています。
中国では、2020年に約5.5百万トンの牡蠣を生産し
そのうち約3.8百万トンを消費しました。
中国はまた、世界最大の牡蠣の輸入国でもあり
2020年に約3.8百万ドル相当の牡蠣を輸入しました。
中国から最も多く牡蠣を輸出している国は日本であり
2020年に約1.2百万ドル相当の牡蠣を中国に送りました。

2023年は色んな問題が輸入、輸出に影響しています。
牡蛎は愛されているので、食に対する影響が最小限であることを願います。

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