論語

古典的な故事ことわざ 「過ぎたるは猶及ばざるが如し」は 『論語』にその起源を持ち 度が過ぎることは 足りないことと同じくらい良くない という教えを伝えています。 これは 何事も適度が肝心である という普遍的な真理を示しています。

「知者楽水」は 孔子の言葉として知られる四字熟語です。 これは 「知恵のある人は、水が絶えず変化し 様々な姿を見せるように、変化を恐れず、柔軟に生きる」 という意味です。

志士仁人という言葉は 古くから人々の心を惹きつけてきました。 この四字熟語は、単に「立派な人」という意味を超えて 困難に立ち向かい 理想を追い求める崇高な精神を表しています。 現代社会においても その意味合いは色褪せることなく 私たちに指針を与えてくれます。

訥言敏行は 中国の古典である『論語』の中の言葉から生まれました。 「君子は訥于言而敏于行」 これは 「君子とは、言葉は少ないが、行動は敏速である」という意味です。 つまり、本当に立派な人は 無駄口を叩かず、考え抜いた上で 素早く行動に移すことができるという教えです。

論語の「妄想すること莫れ」は 孔子が弟子の子貢に語った言葉です。 字面通りに解釈すると「妄想をしない」 という意味になりますが その奥深い意味は、現代の私たちにも通じる教えです。 莫妄想（まくもうぞう）が禅語になります。

「徳は孤ならず、必ず隣あり」とは 孔子の著作である「論語」の「里仁篇」に出てくる言葉です。 原文は「子曰、徳不孤必有隣」で 「子」は孔子のこと、「曰」は「言う」という意味です。 この言葉の意味は 「徳のある人は決して孤立しない。いつの日か またはどこかで、必ず理解し 共鳴する人が現れてくるものである」ということです。

論語の「人能弘道」は 孔子の言葉として知られる有名な一節です。 この言葉は 一般的に「人は道を広めることができる」という意味で解釈されています。

論語の「君子の九思」とは 孔子が論語の中で述べた、君子が心がけるべき九つの思いです。 君子とは 学識・人格ともにすぐれ、道徳的にりっぱな人物 五徳（仁・義・礼・智・信の五つの徳）を備えた立派な人物 などの意味があります。

「義を見て為ざるは、勇なきなり」は 孔子が著した『論語』の「為政」篇に出てくる言葉です。 「人としてなすべきことを知りながら、それを実行しないのは 勇気がないからである」と言う意味になります。

「仁者不憂」という言葉は 「仁徳者は常に正しい道を行くので悩むことがない」です。 「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず」 「ちしゃは まどわず、じんしゃは うれえず、ゆうしゃは おそれず」 という言葉から生まれました。