人生でどれくらいの涙を流すのか?涙の種類や成分について知っておこう

涙アイキャッチ

今日は涙について考えたい思います。
みなさんは最近泣きましたか?
私は先日、友人の結婚式で感動して泣いてしまいました。
その時に思ったのですが
人は一生の間にどれくらいの涙を流すのでしょうか?

実は、涙には3種類あることをご存知でしたか?
それぞれ目的や成分が異なります。
今回はその3種類の涙について詳しく見ていきましょう。

基礎分泌の涙

基礎分泌の涙とは
感情などに関係なく常に目に流れている涙です。
目の潤いを保つために必要な涙で
目薬一滴の約4〜7分の1(2〜3ml)しか出ません。
この少量の涙が目の表面を覆って、角膜に必要な栄養素や酸素
タンパク質などを運んだり、埃や細菌などから目を守ったりします。

ドライアイでこの基礎分泌の涙が減ると
目が乾燥して疲れたり、ゴロゴロしたりします。
また、加齢やパソコンやスマホなどで目を酷使するとこの涙も減ってしまいます。
そうならないためにも、こまめに目を休めたり、水分補給をしたりしましょう。

反射的な涙

反射的な涙とは
目や鼻に何らかの刺激があったときに出る涙です。
例えば、玉ねぎを切ったときや花粉症のときに出る涙がこれにあたります。
他にも強い光を見たときや痛みを感じたときなどにも出ます。
この反射的な涙は目から溢れ出るほど多く出ます。

反射的な涙は異物や刺激物質を洗い流すための涙です。
そのため、水分が多く含まれていますが、塩分濃度も高くなります。
その結果、反射的な涙は基礎分泌の涙よりもしょっぱく感じます。
また、反射的な涙は自律神経系で制御されるため、意志では止められません。

感情的な涙

感情的な涙とは
悲しみや喜びなどの感情が高ぶったときに出る涙です。
人間以外では見られない現象であり、脳が発達している証拠とも言われます。
感情的な涙は涙腺から分泌されるだけでなく、副涙腺からも分泌されます。
そのため、涙の量は反射的な涙よりも多くなります。

感情的な涙の成分は他の2種類の涙とは異なります。
感情的な涙には
ストレスに反応する副腎皮質ホルモンの一種である
ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)やコルチゾールが含まれています。
これらのホルモンはストレス発散に繋がります。
また、感情的な涙にはプロラクチンというホルモンも含まれています。
プロラクチンは母乳分泌に関係するホルモンですが
感情的な涙に含まれる理由は不明です。

感情的な涙は心理的な安定やストレス解消に効果があります。
泣いた後に気分がスッキリするのは、この涙のおかげです。
また、感情的な涙を流すことで、周囲の人に自分の気持ちを伝えたり
共感や助けを得たりすることもできます。
感情的な涙はコミュニケーションの手段としても重要です。

※補足
泣くと気持ちがスッキリするのには、いくつかの理由があります。
まず、涙にはストレスホルモンの一種であるコルチゾールが含まれており
泣くことでコルチゾールが体外に排出されることでストレスが軽減されます。
また、涙を流すときには副交感神経が活性化され
身体がリラックスした状態になります。
さらに、泣くことで抑圧されていた感情が解放され
気持ちの整理や処理ができることもあります。
これらの効果をカタルシスと呼びます。
カタルシスは心理的な安定や浄化に役立ちます。
泣くことは人間にとって自然な反応であり
ストレス解消やコミュニケーションの手段としても重要です。

最後にまとめ

以上が涙の3種類とその成分についてでした。
人は一生の間に約15リットルの涙を流すと言われていますが
そのほとんどは基礎分泌の涙です。
反射的な涙や感情的な涙はそれぞれ目や心を守る役割があります。
泣くことは恥ずかしいことではありません。
時には思い切り泣いてみるのも良いかもしれませんね。

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