「お先にどうぞ」を使ってますよね。正しく使ってますか?

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「お先にどうぞ」の語源は
江戸時代の「先にどうぞ」に由来していると言われています。
「先」は「先に」の意味ではなく
「先輩」の意味で使われていました。
そのため、「先にどうぞ」は「先輩が先にどうぞ」
という意味で使われていたと考えられています。

当時は、武士や上流階級の人々が
下層階級の人々に対して「お先にどうぞ」と言って
道を譲ったり、優先させたりすることがありました。
これは、相手に対する敬意だけでなく
自分の身分や権威を示すことも意味していました。

相手に対する敬意や気遣いを表す日本の伝統的な挨拶です

現代では「先」は「先に」の意味として使われ
「お先にどうぞ」は
「先に進んでください」「先にしてください」という意味で使われています。

具体的には

* 階段やドアなど、先に進むべき相手がいるとき
* 食事や飲み物など、先に食べる・飲むべき相手がいるとき
* 会議や打ち合わせなど、先に話し始めるべき相手がいるとき

「お先にどうぞ」は、さまざまな場面で使われる一般的な挨拶です。
例えば、エレベーターやバスに乗るとき、ドアを開けるとき
食事を始めるとき、会話を始めるときなどです。
これらの場面では、「お先にどうぞ」と言うことで、
相手に優先権や発言権を与えることを示します。
また、自分が後回しになることを気にしないことや
相手の気持ちを尊重することも表します。

「お先にどうぞ」と言うことで
他の人に対する敬意を表し、礼儀正しさを示します。
「お先にどうぞ」は、日本語特有の表現です。
「先にどうぞ」と省略して使うことも多いです。

欧米で日本と同じような文化や慣習が存在する?

同様の状況で
「May I go first?」や「Please, go ahead.」などの表現が使われます。
文化によって異なる言葉や表現が使われることがありますが
他人に対する礼儀正しい行動や尊重の意味は共通しています。

他にも、「お先にどうぞ」というニュアンスを伝える
英語のフレーズはいくつかあります。

例えば

– You first. あなたが先です。
– By all means. どうぞお気になさらずに。

これらのフレーズは、状況に応じて使い分けることができます。

例えば

電話で相手に話す機会を与えたいときは
*Please go ahead.*と言うと良いでしょう。
また、相手に優先権を与えたいときは
*You first.*と言うと丁寧に聞こえます。
さらに、相手に気兼ねなく行動してほしいときは
*By all means.*と言うと親切に感じられます。

「お先にどうぞ」というフレーズは日本語と英語では使い方が少し異なる

例えば

相手に「お先にどうぞ」と道を譲ったらお礼を言われた時
日本語では「どういたしまして」と返すのが普通ですが
英語では「You’re welcome.」と言うと重く感じられることがあります。
そんな場合には、「No worries.」(どういたしまして)や
No problem.」(どういたしまして)と言ってあげると自然です。

「お先にどうぞ!」という言葉を皮肉に使うこともあります

皮肉とは、遠回しに意地悪く相手を非難することです。

例えば

– いつも定時に上がる同僚に対して
残業している人が「お先にどうぞ!」と言う。
これは、同僚が仕事をしないで帰ることに対する不満を表しています。
– 道を塞いでいる人に対して急いでいる人が
「お先にどうぞ!」と言う。
これは、道を空けてほしいという要求を表しています。
– 自分の意見に反対する人に対して、譲らない人が
「お先にどうぞ!」と言う。
これは、相手の意見を認めないという態度を表しています。

このように、「お先にどうぞ!」という言葉は
相手に対する不満や要求や態度を表すために、皮肉に使うことができます。

ただし、皮肉は相手を傷つけたり、関係を悪化させたりする可能性があるので
注意して使う必要があります。

英語で「お先にどうぞ!」を皮肉ったように言いたい場合

例えば:

-「 After you!」これは普通に「お先にどうぞ!」という意味ですが
トーンやジェスチャーによって皮肉にもなります。
相手が迷惑な行動をしたり
自分より優先されるべきでないと思ったときに使えます。
「After you! You’re so important, aren’t you?」
– 「Age before beauty!」これは本来は年配の方に敬意を表す言葉ですが
今日では冗談めかして使われます。
相手が自分より年上であることをからかったり
自分が美しいとほのめかしたりするときに使えます。
「Age before beauty! I’m sure you have a lot of wisdom to share.」
– 「Ladies first!」これは女性に優先権を与える言葉ですが
男性同士や女性同士の場合に皮肉に使われることがあります。
相手が女々しいと思ったり
自分が男らしいとアピールしたりするときに使えます。
例えば「Ladies first! Don’t be shy, go ahead and cry.」など

皮肉は相手の感情を傷つけることもありますので
ユーモアとして受け取られるように工夫することが大切です。

最後にまとめ

なんか英語の勉強みたいになりましたが、
「お先にどうぞ」と気遣い、敬意をもって対応しましょう。
皮肉で使うときは
ユーモアをもって笑える状況の時だけが良いと思います。

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