「権謀術数」(けんぼうじゅっすう)って、やはり悪い意味で使われる?

権謀術数、アイキャッチ

権謀術数(けんぼうじゅっすう)とは
巧みに人を欺く策略やはかりごとを意味する四字熟語です。
「権」は権力
「謀」は謀略
「術」は技法
「数」は計算を意味します。
権謀術数は、これらの言葉が組み合わさって
権力や権威を用いて、巧みに他人を欺き
自分の目的を達成するための策略やはかりごとを表すようになりました。

「権謀術数」の語源は?

中国の宋代(960~1279年)の儒学者
朱子(1130~1200年)の著書『大学章句序』に見られます。
朱子は、権謀術数について
「権謀術数は、一切以もって巧妙に就く説なり」と述べています。
これは、権謀術数は
巧みに人に就くための策略やはかりごとであるとの意味です。

「権謀術数」の使い方

権謀術数は
主に政治やビジネスの分野で使われますが
日常生活でも
他人を欺くような策略やはかりごとを意味するときに用いられます。

例えば

政治の世界では
権謀術数を駆使して政権を維持したり
政敵を排除したりするような場面で使われることがよくあります。
ビジネスの世界では
競合他社に先んじるために
権謀術数を駆使して有利な条件を引き出したり
顧客を獲得したりするような場面で使われることがよくあります。

日常生活では

例えば

自分の出世のために
上司や同僚を騙すような行為を権謀術数と表現することがあります。
また、恋愛や人間関係において
相手を騙したり、陥れたりするような行為も
権謀術数と表現することがあります。

「権謀術数」は悪い意味だけ?

権謀術数は
一見すると効果的な処世術のように見えますが
実際には長期的には自分に不利になることが多いです。
なぜなら、権謀術数は、人間関係を損なったり
信頼を失ったり、反感を買ったりする可能性が高いからです。
また、権謀術数は、自分の能力や実績を伸ばすのではなく
他者を下げることにエネルギーを使ってしまうため
自己成長にもつながりません。
権謀術数は、短期的には成功するかもしれませんが
長期的には失敗することが多いのです

権謀術数は
一般的に悪い意味で使われることが多く
陰謀や策略、詭計など、ネガティブなイメージを伴います。
しかし、権謀術数は必ずしも悪い意味で使われるわけではありません。

例えば

ビジネスにおいて
権謀術数を用いて、競合他社に勝ち抜き、市場を獲得することも重要です。

このように、権謀術数は、あくまでも手段であり
その目的や結果によって、良い意味にも悪い意味にもなり得ると言えます。

「権謀術数」と倫理

権謀術数は
目的のためには手段を選ばない行為であるため
倫理的に問題があると考える人も少なくありません。
しかし、権謀術数を用いることが必ずしも倫理的に問題があるとは限りません。

例えば

ビジネスにおいて、競合他社に勝ち抜くためには
時には権謀術数を用いることも必要であると考える人もいます。

権謀術数を用いることが倫理的に問題があるかどうかは
その目的や結果によって判断されるべきであり
一概に決めつけることはできません。

最後にまとめ

権謀術数は
巧みに人を欺く策略やはかりごとを意味する四字熟語です。
権謀術数は、政治やビジネスの分野でよく使われますが
日常生活でも
他人を欺くような策略やはかりごとを意味するときに用いられます。

権謀術数は
一般的に悪い意味で使われることが多く
陰謀や策略、詭計など、ネガティブなイメージを伴います。
しかし、権謀術数は必ずしも悪い意味で使われるわけではなく
その目的や結果によって、良い意味にも悪い意味にもなり得ます。

権謀術数を用いることが倫理的に問題があるかどうかは
その目的や結果によって判断されるべきであり
一概に決めつけることはできません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました