「義を見て為ざるは、勇なきなり」（ぎをみてせざるはゆうなきなり）を知る。

「義を見て為ざるは、勇なきなり」は
孔子が著した『論語』の「為政」篇に出てくる言葉です。
「人としてなすべきことを知りながら、それを実行しないのは
勇気がないからである」と言う意味になります。

義とは何か、そして勇気とは何かを、孔子が考えた上での言葉です。

孔子にとっての義とは、人として当然行うべきことであり
正義や道理と解釈することができます。
勇気とは、義を貫くために必要な力であり
恐怖を乗り越える力と解釈することができます。

この言葉は、人としてなすべきことを知りながら、それを実行しないのは
恐怖を乗り越える力がない、つまり勇気がないからである
ということを言っているのです。

〇正しいことを知りながら、それをしないのは、臆病者である。
〇勇気とは、正しいことを貫くための力である。

ポイントは
リーダーシップや社会的な責任、個人的な信念に従って
理念に基づいた行動を取ることが求められる状況で引用されることがあります。
ただし、ただ理念や価値観を口にするだけでなく
それを具体的な行動に結びつけることが必要だという教訓が込められています。

〇友人や同僚が、正しいことをしないことを躊躇しているときに
この言葉を言って励ます。
〇自分自身が、正しいことをするために勇気が出ないときに
この言葉を自分に言い聞かせる。

〇職場でいじめや差別を目の当たりにしたとき、何もしないのは勇気がない。
〇環境問題や人権問題など、社会の不正を放置するのは勇気がない。
〇自分の信念を貫くために、周囲の反対に立ち向かうのは勇気がいる。

この言葉を思い出し、勇気を出して行動することが大切です。

「義を見て為ざるは、勇なきなり」は
儒教の教えであり、孔子の言葉です。
このことわざは、人として行うべき正義を知りながら
それを実行しないことは、勇気がないことと同じだと教えています。
つまり、義を見てせざることは、勇気がないことと言えます。