今では誰もが知っている「担々麺」。由来といつ頃日本でブームが起きた?

担々麺、アイキャッチ

担々麺は今では誰もが知っている美味しい麺類です。
元々は中国発祥ですが
日本で流行したのは遠い昔と言うか
長い歴史から見れば、まだまだ近年の麺類と言っても良いかもしれません。
最近少しブームは落ち着きましたが
それは、担々麺が日本で知れ渡ったということでしょうか?

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「担々麺」はいつ頃日本に来たのか?

担々麺は
1841年ごろ(180年ほど前)までさかのぼります
四川省で生まれた麺類ですね
担々麺の担々は担担と書くのが中国語では正式のようです
担ぐという意味ですが
実際に天秤棒に七輪や鍋、麺や食器、調味料ぶら下げて
担いで売り歩いていたのがルーツということです

現代では「屋台風」という意味合いの方が強いようです

大陸や台湾あたりでも
担々麺といえば屋台風のシンプルな麺類という定義でもあります
筆者である私も台湾で食べたときは
中華麺に適当に具材をチョイスしてだし汁をササっとかけた
とてもシンプルな塩味の屋台のお店でした

ただやはり基本的には
ラー油、山椒、ザーサイ、炸醤(豚ミンチそぼろ)、ネギなどで味付けした
辛味のある麺料理ですね

中国では担担麺と言っても各お店でたくさんの種類違いがあるようです

「担々麺」は元々、賄メニューだった?

日本では私が記憶しているところでは
40年ほど前に日本に中国料理が進出し始めたころです
と言っても中国料理、中華料理はもっと以前からあります
40年ほど前に流行し始めたころということです
それは陳健民さんが四川料理を広めたころあたりからですね
そんな中
四川料理店の担々麺がメニューとして
お客さんに提供される前に賄料理として食べていました
ラーメンを出すお店でも
醤油、味噌、豚骨とかにわかれているぐらいでした
どちらかというと担々麺は高級中国料理店の麺料理です
それは具材も調味料も原価が高くて
醤油でもなく豚骨でも味噌でもない麺類、麺料理だったからでしょう
それが賄いでなぜ食べられていたかというと
基本的に醤油、芝麻醤(練りごま)、酢、ラー油、ザーサイ、白ネギ
これらで味付けしたスープに麺が入っているものです
原価的にも安くて辛いからごはんのおかずになる賄麺です
ラー油を多く入れても酢でマイルドになるし
芝麻醤の香りも食欲をそそります
ザーサイはクズを集めて刻んで入れる
まさに賄らしい料理です

売り物にするには価格に見合った負荷価値(アディド・バリュー)が必要

先ほどの基本調味料に加えて炸醤(ザージャン)肉みそですね。
炸醤をふんだんに使い
青梗菜などの青菜も入れて
スープそのものも
白湯と上湯を混ぜたものを使ったりして提供していました
高級中国料理店でしたから
当時で1500円ぐらいのプライスはつけていたと思います

大衆向きの「担々麺」が売れ始めた理由

これには様々な発祥伝説がありますが
やはり
陳健民さんが
作り上げた四川飯店の歴代の弟子たちの力だと思います

担々麺としてブームになったのはまだまだ歴史は浅いですね
四川飯店が麺料理として担々麺を確立させてから
しばらくして
担々麺の専門店とかが出来てきました
それが平成に入ってからではないでしょうか
専門店がこぞって研究を重ねて
各お店独自の担々麺が出来てきて
そのあとに
大手食品メーカーが乗っかってきて
大ブームが起こるというある意味理にかなった凡例です。

「担々麺」は汁入りで、汁なしは「油麺(ユーメン)です

一つ勘違いされている方も多いかも知れませんが
担々麺と汁なし担々麺がありますが
中国では汁なし担々麺が最初です
これを油面(ユーメン)とも言いますが
これを日本人が改善して汁がある担々麺にしたのが始まりです。

つまり
汁がある担々麺は日本人が作り上げたタンメンとも言えます。

それが逆輸入的に
中国でも日本の担々麺が食べられるようになったとも言えます。

その日本の担々麺のブームに乗って
汁なし担々麺や冷やし担々麺が出来上がったという順番です
近年は少しブームも落ち着きましたが
担々麺が安定した麺類になったということでしょう。

今はさらなるアレンジが必要になってきている担々麺です

まとめ

担々麺を深堀していくと、まだまだ奥深いですね。
今現在の担々麺から、どのように進化していくか?
楽しみではあります。
もうすでに日本でお馴染みになった担々麺と言う麺類ですから
どんな作り方をしても、美味しければだれも文句は言いません。
新しい担々麺が出来る事を楽しみにしています。

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