【半夏生】とは？歴史と蛸料理！「半夏生は日本の文化」「蛸料理」は？

半夏生（はんげしょう）は
夏至から数えて11日目の日
もしくは
7月2日頃を指す二十四節気の一つです。
古くは「半夏」という
薬草が生える頃であることから名付けられました。
現在は
天球上の黄経100度の点を
太陽が通過する日とされています。

「半夏生」の歴史

半夏生は
古代中国の二十四節気を
日本に取り入れた際に伝わりました。
日本では
平安時代から農耕儀礼と
結びついた行事として重要視されてきました。
田植えが終わり
稲が根付く時期であることから
五穀豊穣を祈願する行事が各地で行われました。

半夏生に蛸を食べる理由は
地域によって様々です。

〇関西地方
田植えが終わり
稲が地にしっかりと根付くようにと願掛けをして
しっかり地に付いたら
離れない蛸を食べるようになったという説があります。

〇東北地方
蛸の吸盤のように
稲がしっかりと根付くように
という願いを込めた縁起物として食べられてきました。

〇その他
暑気対策として
蛸の滋養強壮効果を期待して食べる地域もあります。

〇たこぶつ
茹でた蛸をぶつ切りにして
酢の物やポン酢で食べる定番料理です。

〇たこ飯
蛸と米を一緒に炊いた炊き込みご飯です。

〇たこ焼き
小麦粉をベースとした生地に蛸を入れ
丸く焼いたものです。

〇たこの唐揚げ
蛸に衣をつけて揚げたものです。

〇下処理
蛸はしっかりと下処理をしてから
調理することが重要です。
ぬめりを取り除き
硬い部分は包丁で叩いて柔らかくします。

〇煮込み時間
弱火でじっくり煮込むことで
蛸が柔らかく仕上がります。

〇重曹
煮込み水に重曹を少量加えることで
蛸が柔らかく、臭みを取る効果があります。

蛸を最初に食べた人や国を
特定することは難しいです。
しかし
地中海沿岸地域や東南アジアなど
古くから蛸を食してきた地域が多くあります。

半夏生は
日本の伝統的な行事の一つです。
蛸を食べる理由は地域によって様々ですが
いずれも縁起物として食べられています。
半夏生に蛸料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。