四字熟語

「勇気凛々」という言葉は困難や恐怖に臆することなく凛々しく立ち向かう様子を表します。困難な状況に直面する現代社会においてますます重要性を増している言葉と言えるでしょう。

「正正堂堂」という言葉は古代中国の思想家や武将が正しい態度や行動を説いた文章に由来します。「正正」は軍旗が整っているさま「堂堂」は陣構えが勢いがあるさまを表します。この言葉は、日本にも伝わり、選手宣誓などで使われるようになりました。

「心身一如」とは心と体は一体であるという意味の四字熟語です。心と体は別々に存在するのではなく表裏一体の関係にあると捉える考え方です。この考え方は仏教や東洋医学など古くから東洋の思想や学問において重要な概念として扱われてきました。

権謀術数（けんぼうじゅっすう）とは巧みに人を欺く策略やはかりごとを意味する四字熟語です。「権」は権力「謀」は謀略「術」は技法「数」は計算を意味します。権謀術数は、これらの言葉が組み合わさって権力や権威を用いて、巧みに他人を欺き自分の目的を達成するための策略やはかりごとを表すようになりました。

「千思万考」は中国の古典にも見られる言葉でその由来ははっきりとわかっていません。しかし、古代中国では、物事を決断する際には慎重に考え抜くことが重要であると考えられていたため「千思万考」という言葉が生まれたと考えられられています。

「不撓不屈」とはどんな困難や苦難にもくじけず強い意志で物事を成し遂げようとするさまを意味する四字熟語です。「不撓」は「たわまない」という意味で「不屈」は「屈しない」という意味です。つまり、物事にくじけず、最後までやり抜く強さを表す言葉です。

「軽率短慮」とは物事を深く考えずに、軽率で短絡的な考えで行動することです。「軽率」とは物事を十分に考えずに、軽々しく行うことです。「短慮」とは先のことを考えずに、考えなしに行うことです。つまり、「軽率短慮」とは、物事を十分に考えずに軽々しく、先のことを考えずに行うことを意味します。

「沈思黙考」は「沈思」と「黙考」の二つの言葉が合わさってできた四字熟語です。「沈思」は「深く考えること」「黙考」は「黙って考えること」を意味します。この二つの言葉が重なることで「じっくりと深く考えること」を強調しています。

「不易流行」とは「変わらないもの」と「変化するもの」の両立を意味する言葉です。「不易」はいくら時代や状況が変わっても変わらないもの「流行」は、時々刻々と変化していくもの、という意味です。この言葉は、江戸時代の俳人・松尾芭蕉が唱えた俳諧の理念の一つです。

「桜梅桃李」という言葉をご存知でしょうか。桜、梅、桃、李の四種の花を指す言葉ですが転じて、それぞれが独自の花を咲かせることつまり、個性や才能をそれぞれが活かして活躍することという意味でも使われています。