「ソーセージ」その奥深い歴史と進化「ハム」と「ソーセージ」の違いも!

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ソーセージに
豚肉が多く使われているの理由は
豚肉のソーセージが美味しいから?
という理由もありますが
他にもソーセージには秘密がありそうです。
ソーセージはシルクロードを渡って来たって?
ソーセージも奥が深そうです。

「ソーセージ」の発祥と歴史

ソーセージは
豚肉、牛肉、羊肉などの挽肉に味付けをし
腸詰めにした加工食品です。
ソーセージは、モンゴル発祥と言われています。
遊牧民が、保存食として羊の腸に豚肉などを
詰めて茹でたり
燻製にしたのが始まりとされています。
これがシルクロードを渡りヨーロッパへ
そして1170年頃には
ドイツのレーゲンスブルグに伝わりました。
ドイツでは
創業800年以上の歴史を持つソーセージ専門店
「ヴルストキュッヘ」が有名です。

「ソーセージ」は太さによって分類されます。

ウインナーソーセージ
太さ20ミリ未満で羊の腸を使用
(オーストリア・ウイーン地方発祥)
フランクフルトソーセージ
太さ20ミリ以上36ミリ未満で豚の腸を使用
(ドイツ・フランクフルト発祥)
ボロニアソーセージ
太さ36ミリ以上で牛肉の腸を使用
(イタリア・ボローニャ発祥)

その他にも
サラミやカルパスなどのドライソーセージ
ヴァイスヴルスト、チョリソ
リングィーザ、腸詰、ぺパロニ、ハギスなど
世界各地に様々な種類のソーセージが存在します。

「ハム」と「ソーセージ」の違い

ハムとソーセージは
どちらも豚肉を使った加工食品ですが
いくつかの点で違いがあります。

原料の違い

〇 ハム
豚のもも肉、ロース肉、肩肉など
部位によって種類が異なる。
〇 ソーセージ
豚肉、牛肉、鶏肉など
様々な種類の肉を使用できる。
部位にこだわる必要はない。

加工方法の違い

〇 ハム
塩漬け、燻製、加熱などの工程を経て作られる。
〇 ソーセージ
ひき肉に塩、香辛料、香味野菜などを混ぜて
ケーシングに詰め、加熱処理する。

形状の違い

〇 ハム
塊のまま加工される。
〇 ソーセージ
ひき肉をケーシングに詰めて作られるため、形状は様々。

その他

〇 ハム
一般的にソーセージよりも脂肪分が少ない。
〇 ソーセージ
ハムよりも種類が豊富で、様々な味付けのものがある。

日本の「ソーセージ」の特徴

日本には
1982年にソーセージの製法が伝わり
1910年に試作が行われました。
その後ドイツ人が
日本でのソーセージ文化の普及に貢献しました。
しかし
日本でソーセージが
一般に普及するには長い時間がかかりました。
昭和に入ってから、ようやく庶民にも
馴染みのある食品となりました。
近年では
大手メーカーから地方の製造メーカーまで
多くのメーカーが様々なソーセージを製造しています。

ソーセージには
豚肉が多く使われています。
豚肉は、赤身も脂身も
ソーセージにした時の口当たりが
最も適していると言われています。
しかし
需要の増加により
豚肉だけを使用すると価格が高騰するため
牛肉や羊肉
食肉用の兎などが混合されていることもあります。

ソーセージの品質を示すJAS規格

以下のような種類があります。

JAS特級
豚肉・牛肉のみ使用、結着材料不使用
JAS上級
豚肉・牛肉のみ使用
結着材料5%以下(でん粉含有率3%以下)
JAS標準
畜肉(豚・牛・羊など)、家兎肉
家禽肉(鶏・あひるなど)を使用
結着材料10%以下(でん粉含有率5%以下)
特定JAS
豚肉・牛肉のみ使用、結着材料不使用
3日間(72時間)以上の塩漬け
特色のある製法で製造されたものに限る

「ソーセージ」の食べ方は?

ソーセージは
そのまま茹でたり
焼いたりして食べるのが一般的です。
ご飯のおかずにはもちろん
パンにもよく合います。
ホットドッグや、おでん、鍋、炒め物
チャーハンなど、様々な料理にも使用されます。

ソーセージは
奥深い歴史と進化を遂げてきた
世界中で愛される食品です。

まとめ

ソーセージは
モンゴル発祥の保存食として誕生し
長い時間をかけて世界中に広まり
様々な進化を遂げてきました。
日本では、昭和に入ってから庶民に広く普及し
現在では様々な種類が楽しまれています。
シンプルな調理法で
美味しく食べられるソーセージは
食事のあらゆるシーンで活躍する
魅力的な食品と言えるでしょう。

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