「チョコレート」は健康効果が期待できるのか？科学的根拠はあるのか？

チョコレートは
古くから嗜好品として親しまれてきましたが
近年ではその健康効果も注目されています。
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには
抗酸化作用、血行促進作用、血圧低下作用など
さまざまな健康効果が期待されています。

「チョコレート」と抗酸化作用

カカオポリフェノールは
強い抗酸化作用を持つポリフェノールの一種です。
抗酸化作用とは
細胞を傷つける活性酸素の働きを抑える作用のことです。
活性酸素は、老化や生活習慣病の原因となると考えられています。

チョコレートには
ポリフェノールの一種であるカテキンが豊富に含まれています。
カテキンは、緑茶や紅茶にも含まれる成分ですが
チョコレートのカテキンは
緑茶や紅茶のカテキンよりも吸収率が高いという研究結果もあります。

カカオポリフェノールは
血管を拡張する作用があります。
そのため、血行を促進し
冷え性や肩こりの改善に効果が期待されています。

カカオポリフェノールは
血圧を下げる作用があります。
そのため、高血圧の予防や改善に効果が期待されています。

チョコレートに含まれるカカオポリフェノールは
その他にも、以下の健康効果が期待されています。

〇脳の血流を改善し、認知機能の向上に効果が期待されています。
〇ストレスを軽減し、うつ病の予防や改善に効果が期待されています。
〇便秘の改善に効果が期待されています。
〇肌の老化を防ぐ効果が期待されています。

これらの健康効果は
動物実験やヒト試験で示されているものが多く
まだ確実な根拠が得られているわけではありません。
しかし、チョコレートは
健康に良い食品のひとつであることは間違いありません。

健康志向のチョコレートを選ぶ際には
以下のポイントに注意しましょう。

〇カカオ分の割合が高いものを選ぶ

カカオ分の割合が高いほど
カカオポリフェノールの含有量が多くなります。
そのため、健康志向のチョコレートを選ぶ際には
カカオ分の割合が70%以上のものを選ぶとよいでしょう。

〇砂糖や脂肪分の量が少ないものを選ぶ

チョコレートには
砂糖や脂肪分も含まれています。
そのため、ダイエットや健康のためにチョコレートを食べる場合
砂糖や脂肪分の量が少ないものを選ぶとよいでしょう。

〇添加物が少ないものを選ぶ

チョコレートには
保存料や着色料などの添加物が含まれている場合があります。
添加物が気になる場合は、添加物が少ないものを選ぶとよいでしょう。

チョコレートの健康効果を期待するためには
適量を適切なタイミングで食べることが大切です。

チョコレートの1日の適量は、25g程度です。
これは、板チョコレート1枚程度の量です。

チョコレートの健康効果を期待するなら
食後や運動後に食べるのがおすすめです。
食後や運動後には、血糖値や血圧が上昇しやすいため
カカオポリフェノールの抗酸化作用や血圧低下作用が期待できます。

チョコレートは、カロリーや糖質が高い食品です。
そのため、食べ過ぎには注意しましょう。
また、チョコレートにはカフェインが含まれているため
カフェインが苦手な人は注意が必要です。

チョコレートには、さまざまな健康効果が期待されています。
しかし、まだ確実な根拠が得られているわけではありません。
健康志向のチョコレートを選ぶ際には
カカオ分の割合や砂糖や脂肪分の量
添加物の有無などに注意しましょう。
また、適量を適切なタイミングで食べることが大切です。