埴猪口(へなちょこ)って、漢字で書くと読めないかも。でもよく使います。

へな猪口アイキャッチ

埴猪口(へなちょこ)とは
未熟な人や役に立たない人をあざけっていう言葉です。
上司や先輩に対して「埴猪口」を使うのは、失礼にあたるでしょう。
また、冗談のつもりで使ったとしても
相手が不快に感じる可能性があります。
「埴猪口」を使う際には、相手との関係性や場の雰囲気をよく考えて
慎重に使うようにしましょう。

埴猪口(へなちょこ)の読み方について

読み方ですが、「埴猪口」は「へなちょこ」と読みます。
漢字の「埴」は「へな」と読み、「猪口」は「ちょこ」と読みます。
しかし、これらの漢字は当て字であり
本来の意味とは関係ありません。
「へなちょこ」は「へなへな」と「ちょこ」の
合成語であると考えられています。
へなへな」は
腰砕けの状態や曲がったりしなったりするさまを表す言葉で
ちょこ」は「ちょこまか」という目立たない小さな動作を表す言葉です。
つまり、「へなちょこ」は、腰の弱い小者という意味になります。

埴猪口(へなちょこ)意味

「埴猪口」は、
未熟な人や役に立たない人をあざけっていう言葉です。

例えば

「あんなへなちょこに何ができる」
「へなちょこな上司に振り回されるのは嫌だ」
「へなちょこな作品を見せられても感動しない」
「あの人は、まだ若いから埴猪口だ」
「彼は、仕事で失敗ばかりしているから、埴猪口だ」
「彼は、頼りないから、埴猪口だ」

など
この言葉は、軽蔑や侮辱の意味を含んでいると考えられます。

埴猪口(へなちょこ)語源

「埴」は粘土、「猪口」はおちょこといいます。
つまり、「埴猪口」とは、粘土で作ったおちょこという意味です。
粘土で作ったおちょこは、焼かずに作るため
形が不安定ですぐに割れてしまうものです。
そこから、頼りない、未熟といった意味に転じて使われるようになりました。

「埴猪口」は、明治時代に新聞記者が作った言葉といわれています。
ある日、新聞記者が酒の席で
粘土で作ったおちょこが粗末なものだったのを見て
「へなちょこ」と言って仲間と笑ったのが始まりだと伝えられています。

埴猪口(へなちょこ)と同じ意味の言葉

〇 へっぽこ
へなちょこと同じく、未熟な人や役に立たない人をあざけっていう言葉です。
〇 ぺいぺい
地位の低い者や技量の劣っている者をあざけっていう言葉です。
また、自分を卑下していう言葉です。
〇 ビギナー:そのことをはじめたばかりの者です。
〇 初心者
学芸や武芸などを習いはじめたばかりの人です。未熟な人です。
〇 見習い
本務につくために、また、その資格を得るために
業務などを実地に見て習うことです。また、その人です。

他にも

* 未熟
* 頼りない
* 役立たず
* 情けない
* 情けなげ
* 情けない奴
* ヘタレ

などが、あります。

最後にまとめ

「埴猪口」は、相手の能力や性格を否定する言葉です。
そのため、使う際には以下の点に注意しましょう。

* 相手との関係性
* 場の雰囲気
* 相手の気持ちを配慮する

ついつい「へなちょこ」を使いますが、
SNSなどでは誹謗中傷に当たる可能性もありますから
あんまり使わない方が良いと思います。

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