
逆転の発想とは、常識や固定観念を逆転させることから始まります。
 一般的に、問題や課題は
 その問題や課題を直面している人やその周囲の人々によって
 ある特定の視点から認識されます。
 そして、その視点に基づいて解決策が考え出され、実行されます。
 しかし、その問題や課題を別の視点から見てみると
 新たな解決策が見えてくることがあります。
逆転の発想を身につける訓練
〇 常識や固定観念にとらわれない
逆転の発想とは、常識や固定観念を逆転させることから始まります。
 そのため
 まずは常識や固定観念にとらわれない思考を身につけることが大切です。
〇 多様な視点を持つ
物事を1つの視点からだけ見るのではなく
 様々な視点から見ることによって、新たな発想が生まれます。
 そのため
 多様な視点を持つことが大切です。
〇 自由に想像する
逆転の発想とは、既存の常識や固定観念を否定することから始まります。
 そのため
 自由に想像し、既存の枠組みにとらわれない発想をすることが大切です。
〇 柔軟な思考力を持つ
逆転の発想ができる人は基本的に思考力があります。
 思考力があるからこそ、1つの思考に囚われず
 その一つがダメでも次はそうすれば良いのではないかというような感じで
 次から次へと手を考えられるような人が
 しなやかに生きていけるというところがあります。
〇 頭を柔らかく働かせる
頭を柔らかく働かせることができるからこそ
 1つの方法がダメになってももう一つの方法を試すというような感じにできます。
〇 言葉遊び感覚で練習スタート
日常の小さな出来事を1日1つ、マイナスに目がいってしまったことを
 逆転の発想でプラス方向に考え直してみましょう。
 何かしらポジティブなことが見つかるはずです。
〇 書き出して、逆転の発想をしてみよう
身の回りの問題点、気になること
 過去の辛かったことを書き出してみましょう。
〇 アナロジーとメタファー※
逆転の発想では、異なる領域からアイデアを持ち込むことが一般的です。
 アナロジーやメタファーを使って
 新しいアイデアを古い概念と結びつけることで
 革新的な発想が生まれることがあります。
アナロジー(類推)とは
似ていることを根拠にして違う物事を推し量ることです。
メタファー(隠喩)とは、
違う言葉を喩えに使って言いあらわすことです。
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アナロジー:同じカテゴリーの中から部分的に似ている2つのものを比較する。
メタファー:同じカテゴリーに属さないものを参照することが多い。
アナロジー:面対応。
メタファー:点対応。
アナロジー:具体的な理解や説明を促進するための表現に適している。
メタファー:詩的、象徴的な表現に適している。
逆転の発想はビジネスにおいても役立つ
2020年4月に新型コロナウィルスの影響で
 飲食店が営業時間を短縮せざるを得なくなった時
 その代わりに宅配のジャンルでは売り上げが伸びていると言われています。
 食べに来てもらうだけを考えるのではなく
 逆にこちらから配達するということで窮地を脱している飲食店もあります。
〇 新しいビジネスモデルの創出
逆転の発想は、従来の方法や考え方に囚われず
 新たな視点からビジネスモデルを考えることを可能にします。
 これにより、新しい市場を開拓したり
 競争優位性を確保したりすることができます。
〇 問題解決
逆転の発想は、問題や課題を解決するための新たなアプローチを提供します。
 従来の方法で解決できない問題でも
 逆転の発想を用いることで解決策を見つけ出すことが可能になります。
〇 生産性の向上
逆転の発想を用いることで
 効率的な仮説思考によって課題解決を行うことが可能になります。
 これにより、意思決定が素早く行え、課題解決のスピードが上がります。
〇 マネジメント能力の向上
マネジメント能力も逆転の発想によって向上します。
 従来の管理方法や組織運営に囚われず
 新たな視点から組織やチームを見ることで
 より効果的なマネジメントが可能になります。
最後にまとめ
日常生活においても
 例えば
 右手で行っていることを左手で行ってみたり
 「急がないと」って思っている時に
 歩いてみたりすることも逆転の発想の一例です。
 このように
 「逆転の発想」は困った時に切り抜けるチャンスともなり得ます。
 そして、このような逆転の発想を持つことで
 何かあった時に柔軟に対応することが出来ます

