【形影相同】とは？深い絆と揺るぎない覚悟を映し影のように同じ道を歩む！

※画像はcanvaマジック生成によるもの

「形影相同」は
「形影」と「相同」
という二つの言葉が織りなす四字熟語です。
「形影」は
人の「形」とそれに寄り添う「影」を指し
「相同」は「同じ」という意味を持ちます。
つまり
「形影相同」は
常に離れることなく寄り添い
同じ道を歩む様子を表した言葉なのです。

「形影相同」の語源と、二つの「相同」

「形影相同」の語源は
中国の戦国時代の思想家である
墨子の言葉に由来すると言われています。
墨子は著書『墨子』の中で
「形影不離」という言葉を用いて
夫婦の深い愛情を表現しました。

その後
宋代の学者である蘇軾が
この言葉を「形影相同」と改変し
師弟関係や友人の深い絆にも
用いられるようになりました。

興味深いことに
「相同」には「同じ」という意味のほかに
「互いに影響し合う」という意味も含まれています。
つまり
「形影相同」は単に「同じ道を歩む」だけでなく
「互いに影響を与え合い、共に成長していく」
という深い意味合いも持ち合わせているのです。

「形影相同」という言葉には
深い絆と揺るぎない覚悟が込められています。
それは
どんな困難にも共に立ち向かい
決して離れないという強い意志の表れです。

夫婦や恋人同士はもちろん
師弟関係や友人の間でも
真の絆で結ばれた者同士であればこそ
「形影相同」という言葉が
ふさわしいと言えるでしょう。

「形影相同」という言葉は
様々な場面で使用することができます。

以下は、その例です。

〇夫婦や恋人同士の関係を表す場合
長年連れ添った夫婦は
まさに形影相同と言えるだろう。

〇師弟関係を表す場合
師匠と弟子の間には
深い信頼と尊敬に基づく形影相同の関係があった。

〇友人の絆を表す場合
幼い頃から共に育った二人は
形影相同の親友同士だった。

「形影相同」という言葉は
単なる美しい言葉ではありません。
それは
自分自身の生き方に対する戒めとして
心に刻み込むべき言葉でもあります。

真の絆で結ばれた者同士であればこそ
互いに支え合い
共に成長していくことができるのです。

「形影相同」の教えのように生きるためには
日頃から以下の意識を持つことが大切です。

〇相手を尊重し、信頼すること
真の絆は、互いを尊重し、信頼することから始まります。

〇常に相手の立場に立って考えること
自分の意見ばかりを主張するのではなく
相手の立場に立って考えることが大切です。

〇困難な時も共に乗り越える覚悟を持つこと
真の絆は
どんな困難な時も
共に乗り越える覚悟があってこそ生まれます。

「形影相同」は
深い絆と揺るぎない覚悟を映す四字熟語です。
夫婦や恋人同士
師弟関係、友人の間など
様々な場面で使用することができます。

日頃から「形影相同」の意識を持つことで
真の絆で結ばれた者同士となり
共に成長していくことができるでしょう。