「表裏一体」と言う四文字熟語は今でもよく使われていて、聞きなれています。
では、その反対語とされる四文字熟語の「二律背反」ってつかってますか?
実は、「二律背反」と言う言葉そのものより
色んな場面では「二律背反」の方に出くわしているかも?
「表裏一体」と「二律背反」を考えます
四文字熟語の「表裏一体」は
一見すると対立しているように見える事柄が
実際は密接な関係にあること
外面と内心とが一つになっていること
表に出て活躍している人と裏方にいる人と
協力して一体となっているさま
ふたつの物事が大もとではひとつであること
ふたつの物事の関係が密接で切り離せないこと
例文として
「彼は表裏の無い性格だ」
「兄と弟は表裏一体となって働いた」
「二律背反」は実は哲学や倫理学の用語として使われることが多いです。
「二律背反」(にりつはいはん)とは
二つの相反する命題や推論が
同じだけの合理性・妥当性をもっていることを指します。
この言葉はドイツ語の「アンチノミー」の訳で
「Aが正しければBは偽り」「Bが正しければAは偽り」といった
同時には存在し得ない二つの事柄について
Aが真である可能性とBのそれとが同じであることを表します。
「二律背反」を用いた例文
「安定を求める」の二律背反に悩まされている。
「経済発展を優先するか」の二律背反に直面している。
二律背反に苦しんでいます。
日常生活やビジネスの場面でも使われることがあります。
例えば、「感情と理性の間で揺れる」という二律背反の状態が続いている
ビジネスの世界では
価格と質という二律背反が常に付きまとうなどの具体的な状況で使われます。
そのため、「二律背反」は日本でも一定の使用頻度があると言えます。
ただし、その使用頻度は文脈や状況によります。
「二律背反」をもう少し身近な場面で考えました
「二律背反」は、相反する2つの物事が同時に存在することを意味します。
「二律背反」は、2つの文が論理的に両立しないことを指します。
例えば
相談すると自分で考えて決めてと言われた
ミスを説明するようにと言われたのに
言い訳しないでと言われたりするのも、二律背反と言えます。
「二律背反」は、一般的に「表裏一体」の反対の言葉と認識されています。
最後にまとめ
最近ドラマを見ていて感じることは
表舞台の主役を引き立てる役、
つまり脇役の方が主役じゃないかと思うことが多々あります。
弁護士ドラマでも弁護士をアシスタントするパラリーガルが目立ったりします。
これは弁護士とパラリーガルが「表裏一体」であることが多いです。
一方
会社の上司の暴言がハラスメントで、いつも言ってることが違う!
それに腹を立てて、何とか懲らしめようとする部下。
これは「二律背反」を基軸に作られているような気がします。
ドラマより現実でもそういったことは目の当たりにしますね。