「五里霧中」とは?深い霧に包まれた状況?五里霧中に陥らないための意識!

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「五里霧中」は
「五里四方にもわたる深い霧の中にいて
前後左右がまったく見えない」
という意から生まれた四字熟語です。
中国後漢の張楷(ちょうかい)
という人物が道術によって
5里にわたる霧を起こした
という故事から由来しています。

「五里霧中」が使われる場面

現代では上記のような
「状況が全く分からず
どうしたらいいのか迷ってしまうこと」
を比喩的に表現するために使われます。
具体的には、以下のような場面で用いられます。

〇 将来の展望が全く見えない状況
〇 問題解決の糸口が見つからない状況
〇 意思決定に必要な情報が不足している状況
〇 人間関係の複雑さに困惑している状況

「五里霧中」の例文

〇 新入社員の私は
会社の業務内容や人間関係がまだ五里霧中で
何もかもが手探り状態だ。
〇 プロジェクトの進捗状況は五里霧中で
いつ完成するのか全く見当がつかない。
〇 恋愛感情の芽生えを感じたものの
相手の気持ちがよく分からず
五里霧中にいるようだ。
〇 突然のリストラ宣告を受け
今後の生活設計が五里霧中になってしまった。

「五里霧中」を今風の言い方にすると

「五里霧中」は
現代ではやや古臭い表現と
感じる人もいるかもしれません。
そこで、以下のような今風の言い方をご紹介します。

〇 真っ白状態
何も分からない状態を表す。
〇 霧がかかっている
状況がはっきり見えていない状態を表す。
〇 見通しが立たない
将来の展望が全く見えない状態を表す。
〇 右往左往する
どうすればいいのか分からず、あわてる様子を表す。
〇 途方に暮れる
行き場を失い、どうしたらいいのか分からなくなる様子を表す。

「五里霧中」を使った例文

〇 新しい部署に異動したばかりで
業務内容が真っ白状態で何も分からない。
〇 複雑な人間関係に巻き込まれてしまい
状況が霧がかかっているようだ。
〇 突然のトラブル発生で
今後のプロジェクトの進捗が見通しが立たない。
〇 顧客からのクレーム対応に右往左往し
何から手をつければいいのか分からなくなってしまった。
〇 将来のキャリアプランについて考えようとしたが
具体的な目標が思い浮かばず、途方に暮れている。

「五里霧中」に陥らないための意識

「五里霧中」に陥らないためには
日頃から以下の意識を持つことが大切です。

〇 情報収集を怠らない
周囲の状況や最新情報を常に把握しておく。
〇 多角的な視点を持つ
物事を様々な角度から捉える。
〇 コミュニケーションを積極的に取る
周囲の人と積極的に情報交換を行う。
〇 自分の考えを整理する
定期的に自分の考えや状況を整理する。
〇 将来の目標を明確にする
将来の目標を明確にすることで、進むべき方向性を示す。

「五里霧中」の類語

〇 茫然自失(ぼうぜんじしつ)
何をしていいのか分からず、ぼう然と立ち尽くすさま。
〇 途方にくれた(とほうにくれた)
行き場を失い、どうしたらいいのか分からなくなるさま。
〇 目移り(めうつろい)
あちこちに気を取られて、落ち着かないさま。
〇 狐につままれたような(きつにつままれたような)
わけが分からず、ぼう然とするさま。
〇 当惑(とうわく)
戸惑い、どうしたらいいのか分からなくなるさま。

まとめ

「五里霧中」は
現代社会においても
様々な場面で遭遇する可能性のある状況です。
日頃から情報収集を怠らない
多角的な視点を持つ
コミュニケーションを積極的に取るなどの意識を持ち
五里霧中にならないよう心がけましょう。

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