【棒棒鶏】の歴史と魅力とは?中国発祥の料理が日本で愛される理由!

アイキャッチ※画像はcanvaで作成

棒棒鶏(バンバンジー)は
中国四川省発祥の鶏肉料理。
その独特な名前の由来や日本での人気の秘密
さらに家庭で簡単に作れるレシピまで
棒棒鶏の魅力を徹底解説します。

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棒棒鶏の発祥地と歴史

棒棒鶏は
中国四川省成都市が発祥の地とされています。
この料理が誕生したのは比較的新しく
1930年代から1940年代頃だと言われています。
四川省は辛い料理で有名ですが
棒棒鶏は辛さだけでなく
酸味や甘みなど複雑な味わいが特徴的です。
その独特な味わいが、中国国内だけでなく
日本を含む世界中で愛される理由の一つとなっています。

「棒棒鶏」の名前の由来

「棒棒鶏」という名前の由来については
いくつかの説があります。
最も広く知られているのは
鶏肉を棒で叩いて柔らかくするという
調理法から来ているという説です。
これは
私も元中華料理の職人でして
中国人から冗談半分で教えてもらいました。
まあ、中国で「棒」は「バン」みたいな発音になるし
鶏肉を「バンバン叩く」と覚えると良い。
みたいな感じで教えてもらったのを覚えています。

しかし、実際にはこの説は俗説であり
本当の由来は別にあります。
「棒棒」とは、四川省の方言で行商人を指す言葉です。
貧しい行商人たちが
肩に担いだ棒の両端にぶら下げた籠に
食材を入れて売り歩いていたことから
この料理が「棒棒鶏」と呼ばれるようになったのです。
つまり、「棒棒鶏」とは
「行商人の鶏料理」という意味なのです。
この名前には
庶民の知恵と工夫が
詰まった料理であるという歴史が込められています。

日本における棒棒鶏の流行

棒棒鶏が日本で広く知られるようになったのは
1980年代から1990年代にかけてです。
この時期、日本では中華料理ブームが起こり
多くの中国料理が日本の食卓に登場しました。
棒棒鶏が特に人気を集めた理由の一つは
その独特な味わいと、日本人の口に合う適度な辛さでした。
また、冷菜として提供されることが多く
暑い季節にぴったりの料理としても受け入れられました。
日本での棒棒鶏の流行には
食品メーカーの存在も大きく関わっています。
中華料理ブームに乗じて
多くの食品メーカーが棒
棒鶏のソースやレトルト商品を発売しました。
これにより、家庭でも簡単に棒棒鶏を楽しめるようになり
その人気に拍車がかかりました。

日本と中国の棒棒鶏の違い

日本で親しまれている棒棒鶏と
中国本場の棒棒鶏には、いくつかの違いがあります。

最も大きな違いは、ソースの味わいです。
日本では一般的に
芝麻醤(ごまペースト)をベースにしたソースが使われます。
これに酢、醤油、砂糖などを加えて
まろやかで複雑な味わいを作り出します。
一方、中国本場の棒棒鶏では
芝麻醤を使わないレシピも多く見られます。
四川省では、花椒(ホアジャオ)や唐辛子を効かせた
より辛味の強いソースが一般的です。
また、地域によって味付けが異なり
酸味を強調したものや
ナッツの風味を加えたものなど
バリエーションが豊富です。

家庭で楽しむ棒棒鶏レシピ

最後に、家庭で簡単に作れる棒棒鶏のレシピをご紹介します。

材料(4人分)
〇 鶏むね肉:1枚(約300g)
〇 きゅうり:1本
〇 【ソース】
〇 芝麻醤:大さじ2
〇 酢:大さじ1
〇 醤油:大さじ1
〇 砂糖:小さじ1
〇 ごま油:小さじ1
〇 豆板醤:小さじ1/2(お好みで調整)
〇 おろしにんにく:小さじ1/2

作り方

1. 鶏むね肉を耐熱容器に入れ
酒(大さじ1)をふりかけて電子レンジで4分加熱します。
粗熱が取れたら、手で細かくほぐします。
2. きゅうりは細切りにします。
3. ボウルにソースの材料をすべて入れ、よく混ぜ合わせます。
4. 大きめの器に鶏肉ときゅうりを盛り、3のソースをかけて完成です。

このレシピは基本となるものですので
お好みで調整してください。
例えば
ピーナッツやねぎを散らしたり
ラー油を加えたりすることで
さらに本格的な味わいを楽しむことができます。

まとめ

棒棒鶏は、中国四川省発祥の料理でありながら
日本の食文化にも深く根付いた人気メニューです。
その独特な名前の由来や
日本での普及の歴史を知ることで
この料理への理解と愛着がさらに深まるでしょう。
日本と中国では味付けに違いがありますが
どちらも絶品です。
家庭で簡単に作れるレシピを参考に
ぜひ自分好みの棒棒鶏を探してみてください。
夏の暑い日には特におすすめの一品です。

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