骨付きから揚げ

鶏肉の唐揚げの魅力を探っていきます
前回は骨なし唐揚げを見ました
今回は骨付きの鶏肉の唐揚げです

鶏肉の唐揚げで骨付きはどんな部位が良いのか?
鶏肉の唐揚げで骨付きは何が美味しいのか?
鶏肉の唐揚げで骨付きを揚げるときのポイントは?

鶏肉の唐揚げで骨付きは実はとても魅力的

ちょっとした疑問など探ってみましょう!

鶏肉の唐揚げで骨付きはどんな部位が良いのか?

鶏には硬い骨も柔らかい骨もあります

スーパーなどでも骨付きの鶏は買いやすいですね

骨付きもも肉が豪華で食べ応えもありそうです

※ 鶏肉の部位と品種と価格の違い 下記記事参照

スーパで売られている骨付きの部位は

手羽元の骨付き (骨もそこそこ太いが身も多い)

※手羽先 (手羽先と手羽中が一緒になっている部位)

手羽中を加工した「チューリップ」

※手羽先と呼ばれるものは手羽中と先が一緒になっていることが多い

手羽先、手羽中、手羽元と分けるのが正式ではある

ももの部分はチキンレッグ
翼(手羽の部位)はチキンウイング

アメリカではこのように呼ばれていますね

唐揚げにすると言うことが前提ですから

あんまり手を加えないのなら
手羽先、手羽中、手羽元となります
そのままの大きさで揚げれます

骨付きもも肉はそのままの大きさで唐揚げに出来ないことはないですが
揚げる鍋から油から大掛かりになりますね

ですから一口大に切る方がベストです
家庭で切るにはそれなりの包丁も必要ですし慣れないと危険
スーパーなどでは「骨付きもも肉唐揚げ用」とかで売っているはず
最近は店員さんにお願いすれば切ってくれるはずです

その他に「骨付き唐揚げ用として」
もも肉や手羽肉も混ぜてぶつ切りにして売っていますね

丸鶏をばらして骨付きのままぶつ切りにする方法です
これはもも肉も手羽肉も食べれるからかなり良いと思います

お店では丸鶏を自店にてぶつ切りにしていますね
骨付きにも骨なしにも自由に出来ます

鶏肉の場合身と骨がくっついていればあとは大きさの問題です
家庭で骨を切るのはやはり難しいです
スーパーで切ったものを買うか切ってもらうかしましょう

鶏肉の唐揚げで骨付きは何が美味しいのか?


先ずもも肉やむね肉も混ざった骨付き唐揚げから言うと

一番は身と骨の間の部分です
骨に味があるわけではありませんが
骨と身の間にはコラーゲンがたっぷりです
軟骨が関節にはありますがそれも含めて身と骨を繋いでいる部分には
コラーゲン(カルシュームを吸収を促す働き)があります
それが旨みとも言えるでしょう

それならば骨も食べれないか?
とかは考えない方が良いですねw

鶏の骨はどれだけ煮込もうが圧力鍋を使おうが
食べられるほど柔らかくはなりません

鶏の骨をスープ(鶏ガラスープ)にした時などでもわかるように
多少は柔らかくなっても出汁は出ますが
骨は食べないし食べても美味しくありません

ただ軟骨とかは美味しく煮込めば多少は柔らかくなります
軟骨はそのまま唐揚げにしてもコリコリと美味しい部位です

そういう意味からも骨なし唐揚げよりも栄養価も高く
味も濃いし旨みも濃いと言うことになりますね

鶏肉好きの人は骨付きの方が旨いと言います
でも少し残念ですが骨なし唐揚げの方が需要は多いです

個人的にも骨付きの方が好きですなんですが
キット食べるときに骨を出さなければ駄目というメンドクサさが
骨付き唐揚げの需要を下げているのだと思います

一方手羽先や手羽中、手羽元はどうかと言うと
これも骨回りの旨みとか栄養価は同じだと思います
骨付きもも肉や骨付きむね肉よりも身が少ないのに需要はあります
これは価格が安いと言うことと調理しやすいと言うことです

むね肉辺りの細かな骨は食べるときにちょっとメンドイけど
手羽先や手羽中、手羽元は身と骨が分かれやすいですね
手頃なサイズでもありますから人気が高いのだと思います

いずれにせよ
骨付き唐揚げは骨なし唐揚げよりは旨みも栄養価も高いです

食べるときの気持ちの問題でもありますね

鶏肉の唐揚げで骨付きを揚げるときのポイントは?

骨つきの唐揚げは骨があるから火の通りは遅い
これは結構重要な部分で骨なし唐揚げより時間はかかります

骨があるけれど身の部分は切り込みなりフォークで刺しておく
骨があるから大きさは少し小さめが良い

骨なし唐揚げと味付けなどは同じと考えます

※ 鶏肉の唐揚げ、骨なし唐揚げが一番【唐揚げシリーズ1】 下記記事参照

骨なし唐揚げのポイントでも書きましたがおさらいで再度書きます

塩・コショー・醤油・酒・ニンニク・生姜・ごま油・鶏油
調味料的にはこれらが基本となるでしょう

粉類を混ぜ込む場合はこれに卵、小麦粉、片栗粉などを入れます

粉類を入れるタイミングは揚げる直前です

鶏油(チーユー)ですが最近は市販でも売っています
動物性脂ですから冷えると固まりますがラードなどよりかはカロリーは低めです
鶏油を入れることにより尚ジューシーになります

ダイエット中とかダイエット目的の人は入れない方が良いですね

揚げ油は普通にサラダ油で良いと思います
使い慣れたこだわりの揚げ油をお使いならそれで良いです

お店ではラードを使っているところもあります
原価を下げる意味もありますがラードのコクがあります
ただし冷めるとあまり良くないですね

揚げ油の温度は170℃が基本ですが
大きさにもよりますが160℃くらいから上げた方が良い場合もある
(ここは少し違うところです)

骨なし唐揚げと同様
揚げるとき鶏肉を入れると温度が下がります
その時無理に温度を上げないでじっくりと中心近くまで火を入れる
そして一度鶏肉を取り出してから温度を上げて次は180℃にします
(取り出した鶏肉はじっくり油をきる)

取りだしておいた鶏肉を揚げ油に戻して1分ほどで出来上がり
(これが二度揚げです)
後は油をきりながら余熱で中心まで火を通す(骨まで)

下処理の包丁での切込み

粉類を混ぜ込むタイミング

揚げ油の温度と二度揚げ

これらが重要なポイントです

骨なし唐揚げでも書きましたが
しっかり火を通して食中毒には気をつけましょう

ちょっと豆知識

骨付きの場合は身だけのものより劣化が早いです
骨の中の髄と言われる部分
骨回りには血管などもたくさんあり痛みが早くなります
骨なしの肉より日持ちしないと言うことです

冷蔵庫を過信しないと言うことと買って来たら早く調理すると言うことです
冷凍でも解凍したら早く調理することがポイントです

唐揚げは「空揚げ」とも書けます
元々は何も衣をつけずに揚げる中国の料理であった
日本では素揚げですね
唐揚げが1932年ごろに流行りだすまでは
中国から伝来した揚げ物、何も衣がないと言うことで
「空揚げ」と書かれていたそうです
その後、唐揚げが日本でもブームになり「唐揚げ」と書くのが一般的

骨なし唐揚げも、骨付きの唐揚げも素揚げとは違います
素揚げは素揚げで別の料理になりますね

今後の記事で唐揚げ以外の鶏肉の揚げ物に触れていきたいと思います

最後にまとめ

唐揚げは食べる機会が多いですね
今まで骨なしの唐揚げばかり食べていた人が
ある日、骨付き唐揚げを食べたら
その後、骨付き唐揚げばかり食べるようになったとか結構聞く話です

骨付き唐揚げの魅力は骨回りの旨さです
豪快に「骨をしゃぶる」のは少しお洒落ではありませんが
美味しく食べるのにあまり気を遣うことはありません

日本人は特に綺麗に食べると言うことを習ってきました
綺麗に美しく食べることに越したことはありませんが
時と場合によっては手にもって頬張ることも美味しさの秘訣です

骨付き唐揚げなどは特に豪快に食べましょう