シーチキン

嫌いな人が少ないと思われるツナ缶
近年はレトルトパックのものもあるが
缶詰のツナで考えてみたい

ほぼ誰もが知っているとは思いますが
ツナ缶の材料がまぐろとかつおがありますね

メーカーも同じなのに何でまぐろとかつおがあるのか?
料理によって使い分けたりしているのか?
まぐろとかつおでは味がどれだけ違うのか?

購入するときのまぐろか、かつおかの決め手は何か?

チョット気になったので考えてみた

そもそもなんでツナ缶にまぐろとかつおが存在するのか?

これは気になるけれど答えは単純です
まぐろもかつおもTuna(ツナ)だからです

正確には英語で Tuna
スズキ目サバ科マグロ族に分類される魚の総称です
マグロ、カツオ、スマ、ソウダガツオ、Allothunnus属の5属
種類は全部で15種類とされています

その中でかつおはSkipjack tunaとなるのですが
缶詰はツナで材料名にかつおかまぐろか書いてあります

原材料であるまぐろやかつおは
捕れる時期、場所、その年の潮流などで漁獲量は変動しますね
これは世界中の海で変動しています
まぐろは特に規制とルールが厳しいですから
年々漁獲量も減少しています
かつおに関してもだんだんと減ってきているのが現実です

海洋資源保護とかの難しい法律もあるのですが
普通に考えれば需要と供給のバランスの問題ですね
まぐろやかつおでなくてもサバも日本では捕れなくなってきているようです
日本の漁師さんの死活問題でもありますが
昔は捕りすぎていたというのもあるかもしれませんが
未来のために日本では
厳しくルールを決めて資源回復であるとか養殖であるとかに力を入れています

外国でもそういう取り組みで国際ルールもあるのですが
そのルールを無視して違反している国もあるのも事実です

そういった観点から
漁獲量に変動や制限があるために
ツナ缶もその時の状況とコストの問題で
まぐろとかつおに分かれるのが今までの自然なあり方です

まぐろとかつおではどちらが美味しいのか?

これは個人差もありますが
まぐろが原材料の場合、若干値段は高いです
まぐろの方が原価が高いということですね
では
高いからまぐろが美味しいかどうかは好みです

いずれの材料も
缶に魚肉、調味液、油などを入れて缶を真空状態にして密閉、加熱して
調理と同時に殺菌して保存性を高めるのが一般的な方法です

近年は技術進歩もあり
オイルをたっぷり使用しているもの
ノンオイル、オイル無添加で水煮(野菜スープも含む)のもの
調味液がオイルと水煮の半々のものなどがあります

原材料の選択ポイントは
皮などは使わず精肉だけを製品として用いるため
できるだ鮮度保持のため傷が少ないものを選び
形の揃ったもの大きさの揃ったものを用います

冷凍魚の解凍から始まり
頭部切断、内臓除去そして蒸し煮、皮、骨、などの除去
ここらあたりまでは機械化されていますね

細かな骨や血合いなどは手作業で取り除かれます

そして
機械によって缶詰にされていくわけです

ツナ缶には
ほぐさずに大きい形のまま詰めた
ブロックタイプ(ソリッドタイプ)

ある程度大きくほぐしたもの
かたまりタイプ(チャンクタイプ)

フレーク状に細かくほぐしたもの
フレークタイプ

だいたいこの3種類に分かれていますね

各メーカーでこだわりも味も違います

下記をリンクしておきますので
参考にしてください
結構楽しく見ることができます

はごろもフーズ

はごろもフーズが提供する、お楽しみコンテンツ集。
楽しみながら、「食」についての知識を深めましょう!

いなば食品株式会社

いずれのメーカーも
安全で衛生面は言うまでもなくしっかりと管理されています
ポイント
これらの事から
原材料も違えば味付けも変わり形も変わります
先ほど好みだと言いましたが
普段使いの手軽に食べられる
リーズナブルの価格帯のものが人気はあるようです
そして
それが結構美味しくて私も常に買い置きしています

ツナ缶の歴史も少しだけ知っておこう

先ずはシーチキンと言う名前からです

シーチキン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

”マグロ油漬け缶詰は1903年にアメリカで発明され、たちまち人気商品となった。
日本でも各地の水産試験場において研究が進められたが、なかなか高品質の製品を送り出すには至らずにいた。
1929年に静岡県の水産試験場が開発した製品が、日本におけるマグロ油漬け缶詰の最初の成功例である。
静岡水試により試験製造されたマグロ油漬け缶詰は、
「富士丸ブランド」のラベルを貼り付けられてアメリカに輸出された。
静岡水試は各地の缶詰業者にマグロ油漬け缶詰の製品化を提唱し、それにまっ先に名乗りを上げたのが清水食品である。
清水食品は翌1930年に、9,800箱にものぼるマグロ油漬け缶詰を対米輸出した。
この成功を受け、1931年にははごろもフーズの前身である後藤缶詰も製造を始めた
終戦後、後藤缶詰はこの缶詰の供給先をいち早く輸出から国内向けに転向させたこともあり、
シーチキンの商品名は日本国内においてマグロ油漬けの代名詞的になるまでに広まった
シーチキンの生みの親は二代目社長の後藤磯吉(二代目)である。
=一部引用=”

シーチキンは
はごろもフーズが製造する
「マグロ」又は「カツオ」の「油漬け」又は「水煮」の缶詰の商品名
(登録商標日本第529904号ほか)であることを認識しておきましょう

鶏肉のささみのような食感であることが由来でもあります

ツナ缶はヘルシーでもある?

ツナ缶

ツナ缶はささみに似ているだけでなく
高タンパク、低カロリーでDHA豊富

ただし
先ほど紹介した通り
ノンオイルであったりオイル漬けであったり
ハーフハーフであったりと種類があります

それによって
カロリー
タンパク質
脂肪
塩分
全て違ってきます

自分に合ったツナを選べるということです
料理別にに使い分けることもできます
そして缶詰ですから
保存食、非常食としても有効です
ツナ缶は非常時の時オイルが燃えるので
ランプにもなるようですw

まあ、懐中電灯とか携帯とかあるから
よほどの時だとは思いますがねw
知っていて損はありません

ちなみに
ランプとして使用した後でもちゃんと食べれるようです

最後にまとめ

ツナ缶は昔はほんと安かったですよね
その他のサバ缶、イワシ缶、サンマ缶も安かった
しかし
魚類そのものが高騰していますから
缶詰も価格は高くなって生きています

これから先も昔のように安くなることはないと思いますが
高級魚や高級肉のような価格ではなく
まだ何とか庶民的な値段です

しかも缶詰は栄養価は高いですし無駄がない
手間もかからないです

非常食としても必要ですし
是非是非買い置きしておきたいですね