辛いチャーハン

激辛ブームや香辛料ブーム的な盛り上がりには欠ける今日この頃ではあるが
辛い料理、その中でも辛いチャーハンが結構人気があるのに
実際に販売してみるとあまり売れないんです

辛いから売れないのか?
辛いチャーハンだから売れないのか?
もしかしたら辛さが足らないのか?

要因は多々あります
辛いチャーハンについて考えてみたいと思います

辛いチャーハンの冷凍販売をあのニチレイも挑戦していた

朝日放送の
「ボツ王〜時代が早すぎた(秘)発想!ニッポン社員の逆襲」
という番組で見たのだが
あの大手食品メーカー「ニチレイ」も
辛いチャーハンに挑戦していたようです
その名は
「豚肉とザーサイの 四川風 炒飯」
今はニチレイの冷凍炒飯といえば
「本格炒め炒飯 450g」ですね
かなりの主力商品であると思います

本格冷凍チャーハンなどは2001年にブームがやってきて
今も安定した商品で冷凍食品の主力商品だそうでです

以前書いた記事で
「冷凍チャーハンは冷凍食品の中でも外せないですね」を参照してください

大手食品メーカーの冷凍炒飯は確かに美味しく
便利ですし価格もリーズナブルですから
冷凍庫には保存しておきたい商品です
私も必ず2Pぐらいはストックしています

冷凍チャーハンの魅力は味以外に
袋から皿に移して電子レンジで7分10秒待つだけです
(商品によって召し上がり方は違います)
勿論フライパンで炒め直したり
少し別の具材を足したりしてアレンジすることも可能です
少しの手間でレパートリーが広がりますね

ただ
私の見解ですが
わざわざフライパンで炒めたりアレンジしたりしなくても
レンジで温めるだけで食べることができるのが一番のベネフィットだと思います
費用対効果的にも抜群ですね
そこが辛いチャーハンの冷凍が販売路線に乗らなかった要因だと考えます

もう少し言うと
今売れている「本格炒め炒飯」をアレンジして
唐辛子や豆板醤を入れれば辛いチャーハンになります
しかし「豚肉とザーサイの 四川風 炒飯」にはなりません
もし中華料理店であれば
チャーハンのメニューの1つとして
豚肉とザーサイの四川風炒飯というメニューを作っておけば
それなりに売れるかもしれませんが
全国で冷凍食品として売るにはコアな商品過ぎたのだと思います

つまり
辛いのが好きな人は多くいますし
辛い食べ物ブーム的なものもありました

しかし
小さなお子さんとか年配の方は辛いのは控えるし苦手な人も多いのです
かといって
万人向けの辛いチャーハンではインパクトはないですね
これぞ本格四川風とか山椒が効いていると言った感じでターゲットはニッチになります
冷凍炒飯の主力商品が1つあれば
それに辛い香辛料などを足すことはできますが
辛いチャーハンの完成品から辛さを引くことはできませんね
そのあたりは
食品メーカーの試練であると思います

辛いチャーハンはただ辛いだけでは売れないということ

大手食品メーカーの冷凍炒飯の話は参考までにして
中華料理店などで辛いチャーハンのメニューはあります
辛いもの好きでとにかく辛くなくては食べた気がしない人・・・
近年はそういう人も少なからずいます
しかし
辛い物好きな人でも辛さの中に旨さとこだわりがないとダメという人の方が
断然多いのは事実です
はっきり言って辛いものなら何でも良いのなら
白米に唐辛子を振りかけて食べればよいことです
(まあ、そんな人はいないと思いますがw)
余談ですが
昔、CoCo壱でバイトしていた時
辛さをチョイスできるのですが「6辛」以上は辛さを見分けるのは難しい?
そんな裏話を聴いたことが有りますw
つまり
辛すぎて旨さなど感じなくなるとかならないとか

話はそれましたが
チャーハンも米が旨くて炒め方もばっちりで
卵と油の量も的確でチャーハンそのものが旨くなければ
そこにいくら辛み成分を足しても美味しくありません

それはお店の職人さんのこだわりであったり腕だと思います

辛味(カプサイシン)も種類が多く
豆板醤、コチュジャン、唐辛子、ラー油、ハバネロetc
世界の広さの分だけ辛さも多くあります

それに合う香辛料も無限です
勿論具材も無限に組み合わせることができますよね

需要なのはすべてのバランスではないでしょうか
辛味の嗜好は人それぞれですし
育った環境にもよります
事実、韓国の人たちは唐辛子を多く食べる習慣文化ですから
日本人より辛さには慣れています
インドやインドネシアでもそうかもしれません
ただ
国別でなく個人個人で違うし
韓国やインドの人でも辛いものが食べれない人もいます

辛いものが好きだけどその日の調子もあるし
昔は大丈夫だったけど今は無理ということもあります

それは舌の順応性にあると思います
辛いものばかり食べていると慣れてきます
逆に辛いものを食べなくなると辛いものが食べれなくなります

ポイント
お店で四川風チャーハンがメニューにあったとしたら
辛さを自分好みに調節してれる職人さんがいればその店は流行りますね

家庭ではどのようにして辛いチャーハンを作るのがベストか?

家庭でもチャーハンはこだわりを持って作る人は多いですね

以前書いた「炒飯はしっとりが旨い、家でも出来る誰もやらない裏技」を参照してください

冷蔵庫の余っているもので冷ごはんと卵で簡単に作るという考えもありだし
ちょっと贅沢な具材を入れて調味料も厳選して丁寧に贅沢チャーハンを作るのもありです

昔は中華の職人でも「チャーハンが一人前に作れるようになって初めて鍋を振らしてもらえる」
なんて言っていましたが、まんざら嘘ではありません
チャーハンは基本ですからね

それが最近は家庭でも上手に作る人が多くなっています
裏技だとかプロのレシピだとかの情報が多いのと
料理をできる人が増えてきているのも事実です
(言い方悪いですが妙なこだわりを持っている人も多いかなW)
まあ、自分も含めて食べてくれる人が美味しと言ってくれればなんのも問題ないのです

家庭では家族構成にもよりますが
お子様中心になりがちです
子供もある程度の年齢なら少々辛いものも大丈夫でしょう
しかし
子供はノーマルで大人は辛くしたい時は
ノーマルチャーハンを作って子供用にとりわけてから
大人用に辛み成分や辛い具材を入れるのがベストですね

もう一つの方法としては
食べるラー油的な大人の食卓調味料を作ることです
例えば
ニンニク、ショウガ、唐辛子、ラー油を基本に
ミンチ、玉葱、ザーサイ、高菜などの具材を刻んで炒めて
オリーブオイルやごま油も入れて
炒めた後詰めれば、保存期間の長い食卓辛味調味料ができます
味噌などを入れるのも良いかも知れんね
市販でもそういった商品はあります
万能の調味料でもありますからチャーハン以外にも使えますね

チャーハンは中国料理ですが
炒めた飯は他にも多くの国に存在しますね

辛いチャーハン卵
ナシゴレンとかも美味しいですよね

辛いチャーハン鉄板
キムチを入れてもいいし

辛いチャーハンあんかけ
ピリ辛のあんかけにしてもイイですね

辛いチャーハンは無限に作れます

最後にまとめ

今回はテレビを見て
大手食品メーカーの涙ぐましい努力によって
採算が取れて主力商品になるメニューと
お店や家庭とでは同じようなメニューでも
根本的な考え方が違うということが言いたかったのです

これからの時代は特に
大手食品メーカーなどの商品と
専門店などのお店のメニューと
家庭で作って食べるメニューは
全く違う食べ物だという認識を持たなければ
環境に対応して生きていけなくなります

まあ、今に始まったことではないですが
既製品、お店、家庭料理を同じ味だと考えようとするから
意味のない知識を持ち
妙な味覚の持ち主になり兼ねないことを危惧する次第です