アンコンシャスバイアス

近年、
ダイバーシティ(多様性)が前面に問題視もされ
世界的に言われている無意識の偏見が問われています
(アンコンシャス・バイアス)

無意識の偏見と言われてもピンとこない人も多いのも事実
人は多かれ少なかれ、どのようなシチュエーションでも
この無意識の偏見と気づかずに対峙しています

変な言い方ですが意識して
無意識の偏見を修正することがこれからの時代は重要です

無意識の偏見とはどのようなことなのか考えてみる

一般的に無意識の偏見と言われる例は
シニア層はパソコンやIT関係が苦手
 最近の若者は根気、根性が低下している
 短時間社員は仕事より家庭を優先している
そして
 女性は管理職に向いていない
 女性はリーダーに向いていないetc

特に男女差別的な無意識の偏見が取り上げられることが多い
それは身近な問題で
男女均等雇用法(昭和60年男女雇用機会均等法成立、昭和61年施行)が
あるにも関わらず
「女性は家庭を持てば出産や子育てがあるから」とかの理由で
「男性の方が仕事優先するもの」だとか

そして
近年特に働き方改革、ハラスメントの問題と合わさって
女性が働きやすくする法律であるとか
子育てしやすい環境だとか
男性も育児に参加しやすい改革だとか
「これから経済発展には女性の力が重要である」とか
女性が活躍するべき法整備、仕組み、企業の改革も進んでいるにも関わらず
女性に対する男性の無意識の偏見が多くあるのは事実です

先ず
偏見という言葉を見てみると
prejudice「先入観からくる偏見」
bias「先入観を引き起こすものの見方」
この違いがあるということです
無意識の偏見の場合
Unconscious-biasとなると思います
bias(先入観が引き起こすものの見方)
つまり
先入観の原因が問題であるということです

英語の勉強ではありませんが

prejudice にはpre- がついていて
これは「前もって」という意味を指します
prejudice は
「物や人に対してその物や人についてよく知る前に
すでに形成されたbias よりももっと理の通っていない(強い)意味」で
その物や人を「理もなく悪いものであるとする」ということです
まあ、
prejudiceとbiasの使い方は全く別のシチュエーションではありますが
biasは微妙に悪くない偏見とも言えなくはないとも取れます

先入観が気づかないうちに意識の中に刷り込まれているということです

ここが重要なポイントではないでしょうか!!

先入観は比較的子供のころまでに身についてしまうものなのかもしれません
そうなると
生まれ育った環境、教育、生まれた時代etc
人それぞれ違うものです

それと日本人には日本人の先入観
外国人にはそれぞれの国の先入観があります

これはその国の文化ということが主な要因でしょう

別の言葉に「思い込み」があります
ただ
「思い込み」は正しいと思っている事柄です
例えば
「女性は月経があり生理中の前後は気分も低迷気味だ!」
とか言う思い込みはたぶん男性が意識して仕入れた情報でしょう
その思い込みが正しいと思い続けるのか
もし、間違いだとわかればすぐに修正できるのが「思い込み」です

無意識のままに身についた先入観は
「思い込み」とは違い意識せずに仕入れた情報ですから
発信するときも無意識なまま発信してしまいます
それがとても危険なことだということです

根本的な自分自身の心の中にある潜在意識、顕在意識の観点

無意識の偏見の意味が少しわかったところで
それをどうやって自分自身で修正していくか?
ということが重要になってきます
それは
時代の流れにそって生きていかなければ取り残されるどころか
時代の流れについていけない被害者になってしまいます
被害者は紙一重で加害者になってしまうことだってあり得ます

無意識の偏見をそのままにしておくと
ありとあらゆる法律に抵触する可能性もあります

先ほどは
男女の差別的なことを例にしましたが
人種差別もそうです
国同士の偏見、差別などもあります
歴史認識の違いからも無意識の偏見は生まれます
おそらくこれからの時代は
もっと幅広くこの無意識の偏見がクローズアップされると思います

今回は
1つ1つの事例は置いといて
大きな括りの無意識の偏見を修正する方法を考えます

私は今までに潜在意識について書いてきました

瀬在意識は実は無意識とも言えます
心臓が動くのも細胞が新旧入れ替わるのも
生きていれば無意識に行われる作業です

顕在意識は意識して行う作業です
意識してどんなこともポジティブなことにする
意識してネガティブな言葉を言わないようにする
意識して「できない、やらない」を「できる、やる」にする
意識して「夢、目的、目標などを明確にする」etc
顕在意識は潜在意識へと導くための意識ある行動です

無意識の偏見というくらいですから
潜在意識の中にすでに偏見があります
そうなると
無意識に発信してしまうのは当たりまえです
ではどうするか?
もう一度潜在意識を塗り替える必要があります
それには時間も体力もいるかもしれませんが
生きていれば可能です
意識して
最新の情報できるだけ多く知ることからです
そして情報を整理して
潜在意識に落とし込むものと、いらない情報に仕分けすることです
潜在意識に落とし込む情報がまとまれば
意識して
日々それを自分自身で言い聞かせることです
時間は情報量にもよりますが
必ず潜在意識へと生まれ変わります
つまり
今まで、そしてこれからも良くないと思われる偏見は消え去り
当たり前の正確な情報として無意識に発信されるはずです

そして時々
今までの無意識の偏見の事例などと比べてみてください
全く違ったものであることに気が付きます
それによって
今の現代社会にふさわしい生き方ができる
つまり
視野が広がり考え方が変わりアイデアも広がり
生き方が楽しく楽になりポジティブになれる

ただし注意と日々の監視は永遠に必要です

それは
これからも無意識の偏見の情報が多く流されます
マスコミ自体が偏見である場合もあります
公正で偏向がないのが基本理念ではあると思うけれど
面白おかしく記事にして、あるときには偏向になるときがある

 

ポイント
それは
記事が読まれなければ商売にならないからです
新聞、雑誌、すべてに言えることであるが
その真実であるべき記事が偏向か偏見かを見極めるのは
読む側、自分自身です
手のひら返しのような記事に右往左往されて
自分自身の意識が無意識の偏見にならないように意識することです

最後にまとめ

無意識の偏見はだれもが気づかずに持ち、発信しているからこそ
無意識の偏見すら無意識に克服しようとしてしまします
無意識の偏見が一概に悪いものでないという人もいますが
やはり
ダイバーシティが求められる時代には阻害する方が大きいと思います

無意識に克服するのでなく
意識してまずは自分自身が無意識の偏見に向き合い
修正していくことが必要なのではないでしょうか