損して得取れ

目先の利益にとらわれず、一時的には損したように思えるが後から必ず
大きな【利益】【得】をするであろう【ことわざで使われています】
ただ、ここには【得】より【徳】が成す意味合いがとても重要だと感じます
【徳が善き人間の特質】となって初めて【損して得取れが成り立つ】

徳の意味を理解して【損して得取れ】を考えよう

徳とは

徳は、人間の持つ気質や能力に、社会性や道徳性が発揮されたものである。
徳は卓越性、有能性で、それを所持する人がそのことによって特記されるものである。人間に備わって初めて、徳は善き特質となる。人間にとって徳とは均整のとれた精神の在り方を指すものである。これは天分、社会的経験や道徳的訓練によって獲得し、善き人間の特質となる。徳を備えた人間は他の人間からの信頼や尊敬を獲得しながら、人間関係の構築や組織の運営を進めることができる。徳は人間性を構成する多様な精神要素から成り立っており、気品、意志、温情、理性、忠誠、勇気、名誉、誠実、自信、謙虚、健康、楽天主義などが個々の徳目と位置付けることができる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

とても分かりやすく書かれているのでこのままでも良いのだが
要点をまとめると
✅ 社会性や道徳性が構築され同時に卓越性や有能性も身に着ける
それらが均整されて経験や訓練を積んで初めて善き人間の特質となる
それは【徳のある人】とか【人徳のある人】と呼ばれたりする
精神的要素でもある気品、意志、理性、誠実、謙虚などの表れが
時として【信頼】【信用】【安心】となり【善き関係】が構築する

人間として性格は違えども【徳】は必要である精神的要素でもあるね

仏教用語にもある【徳積み】などあるが
その部分はあまり深く考えずに意識して【人徳のある人】目指しましょう

これを理解したうえで【損して得取れ】の本題を考えます

【損して得取れ】っ得なのか?

損得勘定という言葉もありますが
代表的な「お金」が一番身近でわかりやすいですね

消費税を例にすると
「車の購入」を考えているなら
8%から10%になるまでに買うと2%の差が出ます
200万円の車なら4万円の差額がありますね

単純に考えて増税前に買うことができるなら普通はそうします
ただ
10%になってから買うと「ポイント還元が5%」とか
販売店の努力で4万円以上の特典があるとしたら・・・
慌てずに増税後の特典を受けた方が得ですね

そこで【損して得取れ】ですが全く上記の例とは違う意味です

 

ビジネスの場合
利益が出なければビジネスは成り立ちません
損の部分=「無償で提供するもの」と捉える場合が多い?
ノベルティーグッズ、試供品、試食、試飲、体験など
次に広告です
これは「損」という捉え方ではなく「販売促進」です
勿論、先に書いた「無償で提供するもの」も販促ですが
広告は大概「有料です」広告宣伝費という項目ですよね
しかし、広告を出しても利益が出るかどうかわからないです
CPA(Cost Per Acquisition)数値などでわかることですが
(ROAS、ROIなどの数値も重要)
つまり費用対効果が重要になります
という話はビジネスでは当たり前で企画の段階で数字で表します

そして大事なのは
販売側が購入側に得した気持ちにさせることも重要なのです

例えば
販売側は損ではないが「赤字覚悟」とか「決算処分」とかやります
もしかしたら本当に「損」してるかもしれません
売り残して廃棄するなら少しでも回収する場合です

そういう時は購入者は「得」するし「得した気分」にもなります

お客さんが喜べばそれは次の「購買動機」になりますね

そのあたりに【損して得取れ】の深い意味があるようです

【損して得取れ】から徳を考える?

【損して得取れ】はビジネスシーンで多く使われますが
人間の生き方で本来の意味を発揮します

例えば
「友人が仕事でトラブったときに見返りなど求めずに助ける」
「たとえ金銭が発生しても友人のために出来るだけのことをする」
この「見返りを求めない」の部分が重要ですね

貸し借りの関係が出来てしまいますが「お金」以上に重要なのは「恩」です
恩を売るとか買うとか言ったりしますが「恩」は売り物ではないですね
ただ
受けた「恩」を仇で返しては駄目です
つまり
【損して得取れ】を徳に変えると
損することは「見返りを求めずに与える」といことです
そうすれば
目に見えない形かも知れませんが「徳」として返ってきます
その「徳」が人間として最も重要な「得」ではないでしょうか

ビジネスでも【徳】を優先に考える

商売人でお客さんのことを一番に考えない人はいないはずです

【損して得取れ】の損の部分が重要です

ビジネスですから利益の追求は大事です
ただ
数字ばかりを追いかけても駄目ですね

損=「無償で出来る事」を考えましょう

笑顔であったり言葉使いであったり相手を想う気持ち
お客さんに喜んでもらえる情報提供であったりetc

要はその人の人間性ということになるのですが
人間性を磨くのには「徳積み」ですね

日々の生活で意識して訓練して経験を積みましょう
そうすると
お客さんから「善い人」「信頼できる人」「信用できる人」となります
そうなると
他の人から買うより「あなたから買う」となります

まあ、今更ですが商売の鉄則です

損得で判断しては【徳】にならない

繰り返しになりますが

無駄な時間とか効率が悪いとかは「損」でしょうか?

実際に現実は労働生産性を高めなければなりません
人間がする作業よりロボットの方が早くて時間ロスがないとかあります

私のように個人でブログを書いていても
いかに「無駄な時間を省いて効率よく書けるか」を考えます
それは
効率がよく時間を使った方が「余裕」ができるからです

余裕が出来れば次のアイデアも集中力も高まり脳の休息にも使えます
睡眠時間も確保できるし体調も維持できます

ただ
無駄を省き効率を高めようとしすぎると
アイデアに重要な情報が入ってこなくなったり
人間としての泣いたり笑ったりの感情的なものが薄れたりします

これは
私が身をもって体験しています
ブログを書くためだけにひたすらPCに向かって書こうとしても書けません
本を読んだりテレビドラマも悪くないですし映画も良いです

今すぐブログを書くには無駄な時間かもしれませんが
全ての時間は無駄でないし非効率なことも時には重要ですね

損だと思えることでも「徳」になるなら率先して行いましょう

最後にまとめ

普段の会話で【損して得取れ】は時々使います
得なのか?徳なのか?と考えて使っている人は少ないですね
逆に
「損して得など取れるわけがない」
「損したから倍にして取り返す」
そのような意味で使っている人も少なくありません

言葉の意味を理解して正しく使うことが【自分自身の成長にもつながります】