しょうじき

正直という言葉はとてもいい言葉だと思います

会話でも文章でも使うことが多くなってきている時代です
また
正直を伴う熟語やことわざも多くありますね

正直の語をじっくりと考えてみようと思います

正直を口癖にしている人は本音の正直でない

正直は名詞であり形動でもあるが
副詞として使っていることが多くあると思います

正直○○という具合に会話や文章の頭で使いますね

「正直に言うと」とか「正直に書くと」でなく
「正直、あなたは美しい」とか「正直、美味しくない」とか
自分自身の本音であるかのように言うときですね
~言うと、~書くとの部分は現代語らしくなくても通じます

問題は「正直」と言っているのに
本当に自分自身の本音を言っているか否かの部分です

私も正直○○は非常によく使います
口癖のように会話の節々に入れます
文章を書く時も重要な部分であるとか
自分の意見や思いを素直に伝えたい時に使います

正直を文章の前につけると
強い意味になっていくのと同時にその文章は強調されます

ただし
ここは重要な部分ですが
正直〇〇の後に言う言葉はオブラートで包み込んだ本音が多いですね

例えば女性を褒める時、口説くときでもいいのですが
「正直、あなたは背は少しちっちゃいけど健康的で元気なイメージだ」とか
「正直、あなたは特別美人ではないけど笑顔が素敵で可愛いね」とかね

これって言われた側はキット悪い気はしないはずです

でもよくよく考えたら
正直〇〇の後に~けど・・・そして誉め言葉ですね

ほとんどがこのパターンだと思います

例外としては
喧嘩したときとか
今まで仲がよくて相手の嫌な部分を我慢していた時などはヤバイです
例えば
「正直、あなたのその強引なところが嫌いなの」とか言われたら
これは真剣に正直な気持ちなのか嫌になったのか我慢できなくなくなったのでしょうw

そういったまあ、個別の夫婦とか恋人とかの間の話はさておき
一般的な営業語というと語弊がありますが
一般的な会話の中にはやはり相手を思う気持ちであるとか
相手を傷つけないようにしようとか
もう少し言うと自分自身も嫌われたくないという気持ちが働きます

ただし
あくまでも自分とは関わり合いのない人とは
はなから接触がないからどうでもよいことになりますがね

正直の語そのものをもう少し掘り下げて考えてみましょう

正は「ただしい、ただす、まさにと言う意味です」
直は「なおす、なおる、ただちに、すぐに、じかにという意味です」

正直は「ただしてなおす」と考えるのが妥当だと感じます
正直者にすると尚わかりやすいですね
正して直すことができる者(人)
「嘘がなく素直で良い人」というところまで飛躍できます

そうなると正直はやはり本音で嘘がなく素直な気持ちであると言えます

正直に生きて素直に生きて真っすぐに自分の意見を述べるという生き方は
とても素晴らしいことであると思います

しかし
正直者は馬鹿を見るなどの矛盾したことわざもあります

ことわざ上では
ずる賢いぐらいの人間の方が世渡りも上手く得をすることが多く
逆に秩序やルールばかりを気にして融通が利かないから損をすることが多い

そういうようなニュアンスの意味ですね

それを
もう少し掘り下げると
正直で素直なことは良いことです
しかし
ルールの中で規則の中でユーモアもあって
相手の気持ちも考えて嘘でなくベンチャラぐらい言って
時には厳しく時にはユルユルで現代風のスマートであるんだけど
どちらかというとクレバーな感じの賢さを持った人

そういう風に捉えていかなければ馬鹿正直だけでは駄目ですね

正直〇〇という使い方に戻りますが

この時の正直の使い方は
相手を気遣い、好感を抱いていかにクレバーな言葉にすることができるかです

言葉巧みにとなると悪意があり危険ですが

相手も自分も気分よく過ごせるための正直○○にしたいです

正直、最近気になる「正直」は時代と共に「正直」が強くなる

正直という語をいろいろ考えていたのですが
普段の会話とか口癖で使うのには先ほど書いたように
お互いが気持ちよくなれる意味の正直で良いのですが

最近はというか当たり前の事なのですが
悪いことは悪いとはっきり言って
間違いを正して正しいことを公正で公平にやっていかなければならない時代です

昔は当たり前のことが当たり前で通らなかったのかもしれません
それは
教育と法律と時代の進化です

つまり
ただ決まったこと教えてもらい教わって伝えていくことから
自分から学び伝え方も丁寧にルールにのっとり
今現代の技術や科学を屈指して最善の方法へと進化しています

ただ
昔もゆっくりではありますが
教育方針もルールも進化していたのです

そのスピードが速くなっているから
年代でそのずれが異なってくるだけです

ついていける人とついていけない人に分かれます
ここで注意なのは
ついていけなくてもついていこうとしてる人は進化してます

昔ながらのやり方とかでも良いものは多くあります
それは変える必要はないと思いますが
今現代のやり方で出来る良いものならば
そちらにシフトしていかなければなりません

ハラスメントという言葉は近年常用語として使われていますが
勇気をもって声を上げる、間違っていることを間違いという
正しくするためにハラスメントをやめろ!
そう言える人は多くなってきます
※ハラスメントの種類は割愛させていただきます

昔は言う人がいなかったわけではありません
ただ
現代のように法整備されてなく泣き寝入りする人がほとんどでした

それと
暗黙の了解で組織ぐるみであるとか裏社会的なことであるとかの悪事が
見て見ぬふりをされていたのは事実です
それは
見ぬふりしていた方が自分に害もないし場合によっては得するからです

多くは語りませんが
悪しき古き時代は
多くの人にとっては「無難で良いような古い時代」だったのです

それが時代の流れに沿って時が新しくなるように常識も新しくなっていくだけです

 

ポイント

少し正直から離れましたが
今の時代だからこそ「正直」は大切になります

あくまでも「正直」は清く正しくです
正直を悪用しようなんて人間も出てきかねない時代

実際に正直者は狙われやすいです
(今も昔も)

クレバーな正直を再考しておく必要がありそうです

 

最後にまとめ

ことわざの中には
嘘も方便とかあります
相手を傷つけないためにも嘘も必要な時はあります

正直者は救われるというのもあります
自分自身の気持ちの中身の問題ですが
嘘をつき続けるとか悪いことをすると心苦しくなります
(心苦しくならない人がいるから困るんですが・・・)

良心は皆が持っています
正直に素直に生きる方法は難しくありません
自分自身に正直になるだけです

ただし
正直であることに信念がなければ駄目ですね
言うことも行動も考え方もすべてが正直であることです
うわべだけの正直者はすぐにメッキが剥がれます

正直、そういう人が多い気もします