ホイコーロー

ホイコーロー、回鍋肉は今では日本の中華料理の定番です

日本の中華料理って変な言い方ですが
前回も書いたように青椒肉絲や麻婆豆腐のようにホイコーロー、回鍋肉も
何気に回鍋肉と呼んで普通に食べてますが数年前にはさほどメジャーでなかった

回鍋肉が日本の中華料理の意味
中国での回鍋肉とは?
回鍋肉の肉と野菜は?

探っていきたいと思います

回鍋肉は日本の中華料理である言っても良い理由

前回の記事の青椒肉絲に続き第二弾!と言っても良いw

ちょっと前なら回鍋肉をホイコーローなんて読めなかったね

食品メーカーがレトルト製品、インスタントを
回鍋肉(ホイコーロー)とそのまま売り出した中華シリーズですね

中国料理店などはある意味、家庭で作ることが出来る
中華のレトルトのソースには助けられたのかも知れないです

それまで中華料理のお店でしか食べれなかった回鍋肉が
家で簡単に作れるようになってその名が知れ渡ったから
回鍋肉と言う難しい漢字まで読めるようになった

そのお陰でお店はサービス定食やタイムランチのメニューに
回鍋肉(ホイコーロー)と書けばお客さんも解るようになったからね

回鍋肉を日本語で書くと逆にややこしい

つまり
中国料理でありながら日本で定着した日本の中華料理ですね

こうなるまでに実は結構時間はかかっています

中華料理店が日本に中国料理が浸透し始めたころ
本格的に動き出したのは60年前ぐらいです

それまでも中国料理は徐々に入ってきましたが職人さんもレシピも
定まったものがなく適当に解釈して日本人が作っていたと言うのが本当です

中国人の厨子(料理人)が日本に来るようになり
中国料理人気が出始めたころに日本人の口に合う中国料理を開発し始めたのが始まりです

レトルトのソースやインスタントが数多く出始めたのは
20年ぐらい前かも知れません。
そういう意味ではまだまだ日本の中華料理が確立された歴史は浅いです

本場中国では回鍋肉はどんな料理?

四川料理でよく食べられる料理です

「回鍋」←一度調理したものをもう一度使うと言う意味

回鍋肉は中国では豚肉のバラ肉を使用することが多く、しかも皮つきです

豚肉の皮つきバラ肉のブロックを蒸すことが多いと思います
塩茹でという方法もあると思います

そうすることで日持ちもして色んな料理に使えるからですね

その皮つきバラ肉を薄くスライスしてから炒めていく

ポピュラーな味付けでは豆板醤を使ってピリ辛に炒める料理
中国の家庭料理ですね

中国では「蒜苗ソーミョー」ニンニクの芽や「ニンニクの葉」が多く使われます
滋養強壮スタミナ系ってところでしょうか

四川料理ですから香辛料やピリ辛のものが多いのは
寒い地域と言うこともあるのでしょう

そして中国料理の歴史からも。食べる=体に良いもの、という考もあると思います
とにかく見た目とかちょっとグロテスクなものなどお構いなしです

身体によい、不老長寿ではないですが健康でいられることは食べることから
世界各国その考え方はあると思いますが中国は特に際立つ気もしますw

回鍋肉の肉と野菜、日本の中華料理になると

中国本場での「回鍋肉」は蒸したり茹でたりした豚肉を使うと言うことですが
日本でも出来る事ならそうした方が早くて肉が柔らかくて余分な脂が落ちて食べやすい

中国料理店では普通は「白肉パイルー」蒸し豚を使います

蒸し豚は前菜でも使いますから回鍋肉でも使うと食材の回転も良くなります
(角煮とかも蒸し豚を使いますから効率が良いですね)

最近は皮つきの豚バラは手に入りにくいですから普通にバラ肉のブロックを使うことが多い

冒頭でも話したようにレトルトの回鍋肉ソースが出始めてからは
日本人の舌に合う味付けが多くなってきましたね

ピリ辛の豆板醤を始め、豆豉醤(黒豆を塩漬けして発酵させたもの)、甜麺醤など使います
甘辛の味噌味。八丁味噌のあの黒い赤味噌です

そして野菜はニンニクの芽が美味しいと思うのですが今ではキャベツが主流です

30年以上前はニンニクの芽が手に入りにくかったした高かった
そこで簡単に手に入るキャベツで甘辛くピリ辛の味噌味が日本人にはウケました

それが定着しましたね

ニンニクの芽の代わりに香辛料でニンニクは使います

あくまでも日本で食べられている回鍋肉は日本の中華料理です

豚バラのブロックを蒸すなり茹でるなりしてから使うとベストですが
家庭だと中々のひと手間です

普通にスライスした豚バラとか小間肉を一度サット茹でるのはやって頂きたい
余分な灰汁と脂が落ちてとても柔らかくなります

そしてキャベツも火が入りやすいですから
サット炒めて肉と一緒に合わせて味付けするだけですから
炒める時間も早くなります

ちんたらと長く炒めるより栄養価も高く見た目もバッチリ

フライパンで生肉を炒める前に、同じフライパンでサット茹でるだけですから
ひと手間だとは思いますが,さほど作業時間は変わりません

もしかしたら早くなると思います

下準備として肉を茹でキャベツを切って味を作っておく
食べる直前にサッと炒めて熱々をいただく

家族にとっても嬉しいことです

ちょっとした工夫とひと手間(愛情)を加えましょう

最後にまとめ

回鍋肉ですからメニュー名に野菜は入っていません

肉だけを炒めても回鍋肉です

実際に四川省では
豚バラを長く切ってそれだけを炒めた回鍋肉を売りにしているお店もあるようです

日本の中華料理もだいぶアレンジされてきました
中国料理がアレンジされて日本の料理と定着して
そこから更にアレンジされていく・・・
時代は何でもありの時代です

食からの健康、そして食からの元気は基本であると思いますが
工夫して楽しく美味しくそして健康で元気に過ごせることが一番ですね