なみだ

人は生まれてから死ぬまでにどのくらいの涙を流すのだろうか?
「涙の数だけ強くなれるよ」
そのような歌詞を思い出しますが
生物学的に涙を流す理由も少しふれますが
感情に対して涙を流す理由にフォーカスして考えてみました

涙は涙腺で作られますが原材料は血液です
って涙は赤くないし水のように透明に近いですよね

油層、涙液層、ムチン層の3層で血液から合成されたものです
まあ、成分などの難しいことについては触れませんが
涙線を通って排出管を通って目の表面を流れています
目頭付近の涙点から涙裏を経て鼻涙管を通って粘膜に吸収されていますね

1分間に1mlの1/1000(1マイクロリットル)くらい流れているそうです
涙の量が涙点に流れる量より増えれば目の表面からあふれ出ます
それが一般的に言われている涙ですね
ちなみに
涙の量が多くなり鼻涙管で吸収が追い付かなくなると鼻から流れ出ます
つまり泣いているときの鼻水は鼻涙ですねw

嬉しかったり喜んだりの涙は通常の涙の成分と同じものだそうです

逆に悲しい時や悔しい時の涙の成分は
ストレスに反応する副腎皮質ホルモンの一種が分泌されるそうです
そのホルモンがストレス発散に繋がるそうなので
泣いた後に気分がスッキリするのは理にかなっているそうです

とまあ、
簡単に涙のメカニズムがわかると
いろいろなシチュエーションで涙の量が増えると
目から溢れ出るということですね

と言ってしまうと感動も涙もない話になりますから
次はそのシチュエーションを考えてみたいと思います

悲しい時に適量の涙を流すのは重要です

先にも解説しましたが
人は悲しい時や辛い時に「泣く」涙がでてきます
その時の涙は悲しさや辛いという感情がフィジカルにもメンタルにも
一時的に負担をかけます
それを和らげるために副腎皮質のホルモンが分泌されて
ストレス軽減へと繋がる仕組みです

ですから悲しい時や辛い時は我慢せずに涙を流した方が良いのです
子供は感情のコントロールがまだまだできない成長期ですから
素直に思いっきり涙を流して自然とストレス発散しているようです

大人になると
悲しい出来事や辛い時に遭遇したときに
泣かない、涙なんか流さないと我慢してしまうときがありますし
立場上我慢しなければならない人もいます
ある程度感情をコントロールするには訓練も必要ですが
特定の職業の人以外(アナウンサーとか葬儀屋etc)は
無理にそんな訓練をせず我慢することなく涙を流しましょう

どうしても雰囲気的にその場は少し我慢せざるを得ないのなら
一人になったときに涙を流してスッキリとストレスを発散しておいた方が
身体のためにはよさそうですね

嬉しい時にも涙が出るのはなぜなのか

嬉しい時にも人は涙を流します
今回はここが一番の重要なポイントです

嬉しい時は人によって状況によって
三者三様、十人十色、百人百様というより
人生いろいろといった方が当てはまりますねw

嬉しい時を紐解いていくと
辛い時や苦しい時があったから嬉しいと思える感情が増します
つまり
辛い練習人一倍の苦しい練習をしてきたから
全国大会で1位になったらめっちゃ嬉しいですよね

涙も半端なく溢れ出るでしょう

愛する人を失った時の悲しさとはちょっと違いますが
思うように周りから認められず悲しい思いをしてきた
その悲しい思いを乗り越えるために努力して辛いこともして
ようやく苦しさから解放され一筋の光が見えてきたとき
ぽつりと涙が出てきたというときもあります

この場合は嬉しい涙ですよね

嬉しい涙の背景には悲しい涙、辛い涙があると思います
もう少し言うと
悲しい思いをいっぱいしてきた人
苦しい思いをいっぱいしてきた人
辛い経験をいっぱいしてきた人の方が
嬉しい涙を流す時の感情は人知れぬものなのかもしれません

年寄りになって涙腺が緩んできたなどと言いますが
逆に少々のことなどでは涙なんか出ない年寄りもいます

これは年齢的なものでなく
歩んできた人生の感情大小の違いかもしれません
年寄りになっても周りに家族がいて幸せであれば
感情豊かな老人生活を送ることができ
涙が出る機会も多くなり尚身体によいのかもしれません

逆に
孤独老人になり年寄りになってからも常に独りで
日々会話もなく特にテレビや映画を見ても面白くない
言い方悪いですが食べて寝て起きての繰り返しで
悲しいこともなければ楽しいこともない
少々病気や怪我をしても「どうせ死んでいくんだから・・・」
だんだんと廃用症候群見たいなことにもなり兼ねない
そうなると涙なんて身体の中から消えたのかと思うようになります

嬉しい時に涙を流すのが重要なポイントであると言ったのは
実はこの年寄り、老人になってからも
しっかりと涙が流せるかどうかということが重要なのです

生活状況や人生いろいろで何が起こるかわかりませんが
できることなら年寄りになっても嬉しい涙が流せる環境を作りたいですね

ポイント
若い時から年寄りになって涙をどんだけ流すかなんて考えないと思いますが
若い時にたくさんの経験を積んで感情豊かな老人を目指しましょう
そうすれば必ず年寄りになってからでも嬉しい涙が流せる環境が作れると思います

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最後にまとめ

涙を流すのは感情に大きく左右されるということです

涙が止まらなくて困るという病気もあるようですが
通常の涙は悲しい時も嬉しい時も我慢せず遠慮せず
流せるときに流した方が良いですね

涙を流す機会が多くあるということは
涙を流す動機に多く触れているということですね

年寄りになるとそれがだんだんと減ってきます
できるだけ積極的に今できることに触れていきましょう