しんとうめっきゃくすればひおのずからすずし

滅却心頭火自涼(しんとうめっきゃくすればひおのずからすずし)
一度は聞いたことがある禅語ですね

意味もなんとなく分かっているとは思いますが
重要な意味が含まれていますから
滅却心頭火自涼の意味を自分のものにしましょう

精神的に強くなると人生が楽しくなります

精神論と行動が噛みあった時がベスト

よく聞く言葉で

滅却心頭火自涼
(しんとうめっきゃくすればひおのずからすずし)

戦国時代に織田信長によって恵林寺が焼き払われた時
快川和尚がこの句を唱えて炎に身を投じたと言う逸話ですね

禅語として捉えたなら
これは無我無心の教えともいえます

ただ現実的に見て
これはあくまで精神論である
マジックショーでもない限り炎の中に飛び込めば熱いどころか死にます

この精神論をおさらいすると
座禅に静寂な場所など必要ない
どんなに暑くとも涼しくとも無我無心ならば耐えられる
むしろ暑さ寒さは感じることはない

そう言うことである

普段の生活の中でも
外でも室内でも目の前のことに集中している時
太陽の暑さや室温など気にしない時があり
後から気がつけば汗だくになっていたと言うことはあります

それも集中して無我無心であるから耐えれることである

近年は
科学的に安全重視であるのは当然だから
そこは無理することはない
水分補給であったり空調は使うべきであろう

しかし
精神を強くすることは大事なことである
そのための少しの修業ではないが我慢は訓練で養えます

自分に出来る滅却心頭火自涼を実践

真冬の極寒の中
滝に打たれたり、寒中水泳をしたり
井戸水をかぶったりしている人がいますが
見るからに凍りつきそうですね

肉体を鍛えるためより精神を鍛えるためと言った方が良い

今まで何もしたことがない人はいきなり冷たい水は危険ですから
入浴後少し足に水をかけるとか

マラソンは困難だが歩く事が出来るならいつもより100m多く歩くとか
少しの一歩が肉体を維持して精神も強く維持することが出来ます

いつも言うように出来ないでなく、やらないだけが多いのです

精神論で片づけずに
それを何らかの形に変えて意識して日々取り組むと
必ず良い方向へと導いてくれます

その積み重ねが無我無心を習得して集中力をより発揮できることになります

最後にまとめ

滅却心頭火自涼は精神論でもあるのですが
もう少し別の見方をすると
小さなことの積み重ねが重要であるとも言えます

目的のために目標をこなしていくには
先ず目の前の小さなことを積み重ねることです

それはその時だけで終わる事ではありません
コツコツ地道に積み重ねることです

暑い日も寒い日も自分に打ち勝って続けることですね

そこにはやはり強い精神力が必要です