コーヒーカップと雲

素直で良い性格だと言われれば悪い気はしないが
素直過ぎて他人に騙されたり
現代社会から外れているような気になったり
あるいは素直過ぎるなんて言われて

馬鹿扱いされることも無きにしも非ずです

素直の意味を自分なりに考えて
その意味を理解したうえで美しい素直な性格を目指しましょう

素直という言葉を禅語で例えてみた

最初に思いつくのが「直心(じきしん)」です

真っすぐな心、真実に合致した心あるいは直接と言う意味があります

修業は常に直心でなければならないと教えています
しかし教えの中の直心は
迷いがない状態にすることが重要であるとも言っています
迷いとは差別、区別、評価、分別して執着する事全てを言います
その迷いがなくなって初めて直心と言えるそうです

次に

不雨花猶落 (あめならずして はななおおつ)
無風絮自飛 (かぜなくして いとおのずからとぶ)

絮(いと)は柳の種子

花は雨にうたれなくても咲いた時から落ちることが宿命

柳の絮は風が吹かなくてもひとりでに飛んでいくのが宿命

そこには「理由」はないと言っています

つまり
見たものが真実、現実であり
それを理屈で片づけようとしてもそれが変わることはない

あるがままの姿を見ようとする心が最も重要である

とても奥が深い意味です

修業して初めて意味と行動が伴うのかも知れませんが

現代社会を普通に生きていく中では
素直に信用できないことも多々あります

詐欺や犯罪には巻き込まれたくないですからね

常に身の回りにバリアを張り
先ずは疑ってかかる体制をとり身構えるわけですが
だんだんと何を信用して良いのか分からなくなる時もあります

そんな時に注意しなければならいのは
身も身体も疲れたところに隙が出来て
その隙をつかれて逆に騙されてしまう事です

往々にしてあるんです

そうならないためにも
気楽で本来の自分の素直な性格なまま
現代社会を生き抜きたいですね

素直な人には素直な人が集まる

先に書いた禅語の意味を踏まえて読んで欲しい

今まで生きてきてたくさん聞いたのが
「来るものは拒まず、去る者は追わず」
そういう人は多かったですね

カッコよく聞こえるフレーズです

ただ一人だけ
今までとは違う考えの人と話をしたことがあります
あるラーメン屋さんの社長でした
個人店でなくチェーン店で会社は株式でなく有限で年商10億でした
しっかりとすべての店舗に目がいき届き
こじんまりとしたスタイルのお店でしたね

店舗数もむやみやたらに増やさないのが方針だそうです

そして人を雇う時は
いきなり社長が面接するというのが
この会社の社長のやり方で凄いところでした

しかも
面接は3回、社長が全て行います

その社長は小さなお店から一人で始め
最初は家内工業のようなところからの出発し
たたき上げと言った方が良いかも知れないですね

現場を知り働く人間の事を一番にわっかている
だから仕事をしてもらう人間は納得いくまで面接する

3回が4回、5回の時もあるそうです
そして採用か不採用を決めるのも社長である

ワンマン経営のように思えるがそうでもない
誰よりも従業員の事を考えて働きやすく
モチベーションも高い仕組みも作り上げていた

そして
一番印象的なのが
来るものは徹底的に全て厳しく細かいところまで聞く
そして一度採用した以上はとことん教えて
最終的には暖簾分けを100%する仕組みである

先ほどの
「来るものは拒まず、去る者は追わず」の真逆です

社長自らがそのことを言っていました

どちらが良いかはその人の考え方ですが

従業員の事を真剣に考えているのはどちらか?

私は後者であると思う

つまり
人を雇うと言うことは
その人の人生を雇うのと同じであるともその社長は言っていました
イイカッコや表向きの体裁で人は雇うようなことはしないとも言いました

自分が全て納得して働いてもらう人も納得しないと
必ずその人は辞めていくとも言い切っていました

どんなに泥臭くても
先ずお互いが素直に話が出来なければ
自分を隠していたらそれは綻びる

だから
3回もしくはそれ以上面接をするそうです

一番重視している事は素直であるかどうかだそうです
1度ではわからないが3度話せば大体わかるとの事でした

素直でないとわかればその時点で次はない
素直でやる気があれば次の面接をする

雇った人間はほぼ暖簾分けして旅立っている
素晴らしい仕組みを作ったものです

一見そこまでやらなくてもと思えるがそうではないな

その社長自身がとても素直である生き方
それを素直に相手にぶつけるだけである

だから相手も素直でないと手は繋がない

 

ポイント

素直な人が集まればそれは偉大な力、創造の塊のようなものですね

素直に勝るものはないと言うことだと思います

 

最後にまとめ

修業層のように
言葉を突き詰め考え修業するのも良いのかも知れません

最終的には自らの行動であったり考え方が問題です

まず自分の心に素直でいるかどうか確認しましょう

意識して潜在意識に話をすることです